アルファロメオ新型F1マシンに143個の3Dプリントパーツを装備

アルファロメオ・レーシングチームは新型F1マシンに143個の3Dプリントパーツを装備

スイスに本拠を置くモータースポーツ企業 Sauber Motorsport AG(ザウバー・モータースポーツ・AG)が運営する「Alfa Romeo Racing Orlen(2020年以降のエントリー名 アルファロメオ・レーシング・オーレン)」は、2020年F1世界選手権参戦用に開発した最新マシン「Alfa Romeo C39」に143個の3Dプリントパーツを採用した。

アルファロメオ・レーシング・オーレンを運営するザウバー・エンジニアリング(Sauber Engineering)は、2018年にオランダの金属3Dプリンタメーカー Additive Industries と3年間のテクノロジーパートナー契約を締結。Additive Industriesのモジュラー式金属3Dプリントシステム「MetalFAB1」を導入し、F1マシン用に効率化された部品を開発している。現在このパートナーシップは5年間に延長され、チームはより生産性を高めるためMetalFAB1用ビルドチャンバーを追加し、システムを拡張した。


キミ・ライコネンがドライブする「C39」

ザウバー・エンジニアリングは、4つのビルドチャンバーを備えたMetalFAB1システムを利用して、58個のチタン部品、19個の高性能アルミニウム合金、66個のAlSi10Mg部品など計143個の「C39」用部品をプリント。シャーシインサート、安全構造、軽量フェアリング、電子部品取り付け具、冷却回路用配管まで、F1マシンを構成するあらやる部位に適用されている。


Additive Industriesのハイエンド工業用メタルプリントシステム「Metal FAB1」

多くの3Dプリント部品を備える「C39」は、車両総重量が約2%減少。僅かな車重変化がタイムに大きな影響を与えるF1マシンのパフォーマンスにとって、この2%は大きな意味を持つ。

2018年に3DSystemsの大判SLA方式3Dプリンタ「ProX 800」を5台導入したザウバー・エンジニアリングは、その経験と能力を活用し、AM造形に関する専門知識とサービスをサードパーティ向けに提供している。


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