Desktop MetalがExOneを買収

Desktop MetalがExOneを買収、マスカスタマイゼーションにおけるリーダーとしての地位の確立を目指す

マサチューセッツ州に本社を置く3Dプリンタメーカー Desktop Metal(以下 デスクトップメタル)は、バインダージェット技術を使用した産業用3Dプリントシステムを提供する3Dプリンタメーカー ExOne を総額5億7,500万ドル(約635億円)で買収することを発表した。

航空宇宙、自動車をはじめ様々な産業において採用が拡大する3Dプリンティング(Additive Mmanufacturing 以下 AM)では、様々な要件(速度、コスト、品質等)を満たす高度なソリューションが求められている。今回の買収によりデスクトップメタルは、スループット、柔軟性、材料の幅広さを兼ね備えた包括的なポートフォリオが構築され、同社の製品プラットフォームを拡充し、顧客のニーズに応じて生産を最適化できるようになる。また、両社の200以上のチャネルパートナーによるグローバルな販売網を組み合わせることで、あらゆる規模の企業が高度なAMソリューションにアクセスできるようになるとともに、顧客が求める様々な材料や新たなアプリケーション開発を促進するとしている。

本契約に基づきExOneの株主は、買収完了時に現金1億9,200万ドル(1株当たり8.50ドル)と、デスクトップメタルの株式3億8,300万ドル(1株当たり17.00ドル分の株式)からなる総額5億7,500万ドル(1株当たり合計25.50ドル)の対価を得ることになる。ExOneの取締役会による全会一致で承認された本取引は、ExOne株主の承認および規制当局の承認などを経た完了条件の充足を条件として、2021年第4四半期に完了する予定となっている。

AM業界における再編が拡大するなか、デスクトップメタルは、2021年1月にEnvisionTECを買収。今回のExOne買収は、それに続く大型買収となる。
関連記事:Desktop MetalがEnvisionTECを3億ドルで買収


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