プラスチック廃棄物から生まれた3Dプリント製電動三輪車

プラスチック廃棄物から製造された3Dプリント電動三輪車「ZUV」

オーストリアのデザインスタジオ EOOS は、オランダのデザインスタジオ The New Raw とコラボして、プラスチック廃棄物からリサイクルされた材料を使用して、輸送を必要とせず現地で生産できるユニークな3Dプリント製電動三輪車「Zero-Emissions Utility Vehicle(ZUV)」を開発した。

Photo : Studio Theresa Bentz.

二酸化炭素排出量削減のため、排気ガス量の多い都市部に配備されることを目指すZUVは、スーパーマーケットなどで回収された70kgのプラスチック包装材(ポリプロピレン/PP)を再利用して作られたリサイクル材料から3Dプリントされた車体に、ハンドルとブレーキ、ペダルやチェーンを必要としない小型のハブモーターを搭載。

EOOSは、The New Rawが所有するロボット3Dプリント技術を活用して、無駄なサポート構造を排除したボディを3Dプリント。完成した3Dプリント製ボディにはベンチシートタイプの座面が設置されており、大人2人を乗せることが可能で、フロントに設置されたトランク部には、荷物だけでなく体重の軽い人を乗せることもできる。

地域経済の循環を目指すEOOSは、3Dプリントによる軽量化に加え、大規模な生産拠点を必要とせずに各部品の生産や修理などを身近な場所で行うことができる環境の構築を提案。また、耐用年数を過ぎたZUVは、最終的にシャーシを破砕して再プリントし、別のZUVを造ることが可能なため、環境に優しい製造ループを実現する。

EOOSの創業者であるHarald Gründl氏は次のように述べている「私たちが目指しているのは、モビリティの循環型経済です。ほとんどの自転車のフレームはアジアで生産されていますが、私たちは世界中のすべての都市にZUVの生産施設を設置したいと考えています。」

EOOSの3Dプリント製電動三輪車は、2021年5月28日から2021年10月3日までオーストリアのウィーンにある装飾芸術美術館 オーストリア応用美術館(MAK)の「Climate Care(クライメート・ケア)展示」の一環として依頼されたもので、ウィーン・ビエンナーレ・フォー・チェンジ展に展示される。


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