Stratasysの3Dプリンタで超音速旅客機用部品を製造

Stratasysは超音速旅客機Boom Supersonicの開発で7年間のパートナー契約延長に署名

2014年に設立された米国コロラド州の超音速旅客機開発会社ブーム・テクノロジー(Boom Technology, Inc 以下 Boom)は、3Dプリンタメーカー Stratasys と7年間の契約延長に署名した。

BoomとStratasysの両社は、最初の3年間の契約の中で、超音速機の技術実証機である「XB-1」の開発にStratasys F370およびFortus 450mc 3Dプリンタを使用して200点以上の試作品およびテスト部品を3Dプリントし、数百時間もの作業時間を節約してきた。今回の契約延長に伴い両社は、StratasysのハイエンドFDM方式3Dプリンタ「F900」と航空機内装認定ソリューション(Aircraft Interiors Solution 以下 AIS)パッケージを使用して、2020年半ば以降に就航を予定している次世代超音速旅客機「Boom Supersonic」に採用される部品製造を拡大する。

Stratasys F900 3DプリントシステムとAISパッケージは、同社のFDMシステム中で最高の再現性と最大のビルドサイズを誇り、耐衝撃性、耐熱性、耐腐食性、耐薬品性に優れたエンジニアリンググレードの熱可塑性樹脂を利用し、航空機搭載用に認定された強くて丈夫で、軽量の航空機部品を量産することができる。

Boomは、StratasysのFDM 3Dプリンティング技術を利用することで、現場で必要とされる重要な部品を自社内でオンデマンド製造できるようになり、エンジニアリングから製造までに必要なリードタイムを大幅に短縮し、より合理化された航空機用部品開発環境の構築を可能にする。

2020年半ば以降に就航を予定している「Boom Supersonic」は、巡航速度マッハ2.2(時速2335km/h)、航続距離8334km、座席数45~55席(ビジネスクラス仕様)の次世代型超音速旅客機で、20機の優先発注権を確保するパートナーとして日本航空も資本提携している。

Stratasys及びBoomは、6月17日~23日までフランス・ル・ブルジェ空港で開催される世界最大級の航空展示会「パリ航空ショー(International Paris Air Show)2019」に出展する。


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