英国鉄道会社が3Dプリンタで量産部品を製造

エンジェル・トレインズはStratasysと提携し鉄道車両向けの3Dプリントインテリア部品を生産

エンジニアリング・コンサルタント企業「ESG Rail」と3Dプリンティングプロバイダ「Stratasys」は、英国鉄道民営化の一環として1994年に設立された英国の鉄道会社「Angel Trains(エンジェル・トレインズ)」と提携し、3Dプリンタを使用して4種類のインテリアコンポーネントをオンデマンド製造する。

エンジェル・トレインズの列車に適用される3Dプリント製交換部品は、StratasysのFDM方式3DプリンタFortus 450mcと、PEKKベースの耐摩耗プラスチックであるエンジニアリンググレード材料Antero 800NAを使用し製造される。
列車内で使用される3Dプリント製部品は、アームレスト、グラブハンドル、シートバックテーブルなどのインテリア部品で「鉄道規格EN 45545-2」に準拠するため、ESG Railによってテストされている。

ESG Railによってテストされている3Dプリントコンポーネントは、実用化に向けたさらなる試験として、2019年に現行の旅客列車で実施され、2019年夏の終わり頃に終了する予定となっている。

このコラボレーションは、Additive Manufacturing(3Dプリント)製造技術を活用して必要に応じた部品のみをオンデマンド生産することで、車両用部品の在庫コストや生産時間を大幅に削減することを目的としている。

エンジェル・トレインズのテクニカルディレクターは「業界初となるこのエキサイティングなコラボレーションは、鉄道業界における製造部門を変革する可能性を秘めており、ESG RailならびにStratasysとのパートナーシップを誇りに思っています。このソリューションが業界を技術的制約から解放し、現在および将来の利用者のニーズを満たすことができることを願っています。」と述べている。


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