カタール航空、大型3Dプリント部品を旅客機に採用

Diehl Aviationは過去最大となる旅客機用3Dプリント部品をカタール航空に納入

航空宇宙関連大手サプライヤーDiehl Aviationは、カタール航空所有の新型旅客機「Airbus(エアバス) A350 XWB」に搭載される大型3Dプリント部品を納入した。

カタール航空が運用中の旅客機「Airbus A350 XWB」は「Airbus  A300・A330/A340」の後継機に当たる機体で、今回同機に採用された3Dプリント部品は、機内のクラス分けに使用されるカーテンコンフォートヘッダー(Curtain Comfort Header)で、FDM方式の3Dプリンタで造られた12個のパーツを接着し構成されている。これは、これまでに航空機へ採用されてきた3Dプリント製部品としては最大の1140×720×240mmの大きさとなる。

従来の手法で製造されるカーテンコンフォートヘッダー部品は、複雑なアルミ工具を使用し、ガラス繊維(グラスファイバー)積層プロセスによって形成されるが、3Dプリント技術を利用することで全ての工程が単純化され、最初の構想から初期プロトタイプ~最終用途部品の提供まで、僅か12カ月の期間で完成。部品開発と供給に必要なリードタイムの大幅な短縮とコスト削減を実現した。

また、ワンオフ製造に長けた3Dプリント技術を使用することで、モジュールのカスタマイズが容易になり、緊急避難経路表示灯の設置など、用途に応じた機能を簡単に追加することが可能となった。

リードタイムの短縮は航空機運用にとって重要な課題のひとつだが、3Dプリント製部品はメンテナンスや修理のために必要な部品交換が簡単なため、航空会社と利用者、両方に大きなメリットをもたらす。

事実、エアバスはすでにAirbus A350 XWBの機体に1000点以上の3Dプリント部品を統合しており、航空機で使用するための3Dプリントシステムとして、StratasysのFDM方式3Dプリンタと「ULTEM 9085」材料の使用が標準化されている。


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