世界初の3Dプリントダイヤモンド材料

天然ダイヤモンド同等の性質を持つ世界初の3Dプリントダイヤモンドコンポジット

スウェーデンに本拠を置く Sandvik Additive Manufacturing(サンドビック・アディティブ・マニュファクチャリング 以下 サンドビック)は、ダイヤモンドの物理的性質を維持しながら、複雑な構造にプリントできる世界初の「3Dプリントダイヤモンドコンポジット(複合材料)」と独自の後処理方法を開発した。

世界で最も硬い物質であるダイヤモンドは、その特性と希少性から任意の形状に成形する事が困難な素材であるが、サンドビックが開発したこの革新的な材料は、ダイヤモンドと非常に硬いポリマーマトリックス素材を混合した材料で、SLA(光造形)方式の3Dプリンタでプリントすることができる。

SLA方式3Dプリンタでプリントされたオブジェクトは、Sandvikチームが開発した独自のポストプロセッシングを介して生成され、純粋なダイヤモンドの特性を失わない並外れた硬度と熱伝導率、低密度、耐食性および良好な熱膨張を示す。

ダイヤモンド同等の性能を有する3Dプリントダイヤモンドコンポジットに天然ダイヤモンドのような輝きは無いが、その強力な素材特性を活かし、新しい工業用途ダイヤモンド複合材料として、耐摩耗性工具から宇宙計画に至るまで、今後数年内で産業界に数多くの機会を生み出すことが期待されている。

同社は、デトロイトで開催中の「RAPID + TCT」で、3Dプリントダイヤモンドコンポジットを展示している。


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