EOSが量産用に新しいAM材料をリリース

3Dプリンタメーカー大手EOSは量産用に4種類の新しいAM金属材料を発表

工業用金属およびポリマー3Dプリンティング分野の世界的技術サプライヤであるEOSは、Additive Manufacturing(アディティブマニュファクチャリング 以下 AM)による量産化技術に注力する自動車および医療産業向けに「EOS StainlessSteel CX」「EOS Aluminium AlF357」「EOS Titanium Ti64 Grade 5」「EOS Titanium Ti64 Grade 23」の4つの新しい金属材料を発表した。

新たにリリースされる金属材料は、従来の製造技術に代わる量産プロセスとして注目されるDMLS(Direct Metal Laser Sintering)3Dプリンティング技術を活用し、自動車から医療産業まで、幅広い用途に適用可能な量産向けAM材料として開発された。
AM製造用金属材料の製造において、25年以上キャリアを有する業界リーダーであるEOSは現在、20種類のDMLSプロセス用金属材料を提供しており、金属材料のプロセス開発、認定、品質保証を目的としたフィンランドの同社施設では、更に多くの材料の開発が続いている。

EOS StainlessSteel CX」は、同社の「EOS M 290」3Dプリンタ用に開発されたツーリンググレードのスチールで、優れた耐食性と高い強度と硬度を有している。

EOS Aluminium AlF357」は、優れた機械的および熱的強度と耐食性を備えた軽量金属材料で「EOS M 400」と互換性があり、最終的に「EOS M 290」で使用できるようになる予定となっている。

EOS Titanium Ti64 Grade 5」は、「EOS M290」で使用可能で、航空宇宙用途や自動車用途に適した高い耐食性を有し、熱間等静圧圧縮成形(HIP)なしで高い疲労強度を有するように設計されている。

EOS Titanium Ti64 Grade 23」は、熱間等静圧圧縮成形(HIP)なしの高疲労強度とEOS M 290を使用した製造向けに特別に開発された材料で、Ti64と比較しわずかに低い強度で伸びと破壊靭性を改善。これらの特性を活かしたGrade 23は、特に医療用途に適している。

EOSは、NASAが考案し、様々な業界で使用されている「Technology Readiness Levels(TRL)」認定を使用して3Dプリンティング用材料を分類。今回リリースされる新素材は以下のTRLレベルに分類されている。

  • EOS StainlessSteel CX: Premium: TRL 8
  • EOS Aluminium AlF357: Premium: TRL 7
  • EOS Titanium Ti64 Grade 5: Premium: TRL 7

関連記事​

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でid.artsをフォローしよう!

     

ページ上部へ戻る