ナノダイヤモンド強化の3Dプリンタ用PLA材料を開発

フィンランドの企業VTTとCarbodeonはナノダイヤモンド強化のPLAフィラメントを開発

フィンランドに本拠を置くナノダイヤモンド材料開発会社Carbodeonは、フィンランドのVTT技術研究センターと共同で、人工ナノダイヤモンドを混合した3Dプリンタ用PLAフィラメント『PLA + uDiamond』を開発した。

VTTとCarbodeonは、汎用性の高いPLA材料にナノダイヤモンドを均一に分散させる方法(Carbodeon uDiamond® PLA)を開発して特許を取得。特許済みとなるuDiamond®フィラメントは、VTTとCarbodeonによって開発された人工ナノダイヤモンド粒子と標準的なPLAプラスチックを組み合わせた物で、材料に含まれる球状のナノダイヤモンド粒子がプラスチック材料の熱伝導率とプリント速度(最大500mm/s)を向上させ、潤滑剤のように機能してプリンタノズルの摩耗を軽減。

ポリマー構造を強化したuDiamond® PLAは低毒性で、印刷層間の剛性、強度、接着性を向上させており、一般的なコンシューマーグレードのFDM/FFF方式3Dプリンタで簡単にプリントすることができる。

PLA + uDiamond スペック

  • 推奨プリント温度:220°C〜240°C(プリント速度によって異なる)
  • 推奨プリント速度:50〜500mm/s
  • 推奨ヒートベッド温度:0℃〜50℃
  • 剛性:6300Mpa
  • 強度(引張強度):50Mpa
  • 熱変形温度:95℃

「PLA + uDiamond」は現在、日本への販売は予定していないが、3Dプリンタ用フィラメント専門ショップ「3DFS」では、「PLA + uDiamond」の取扱開始に向け、メーカーサイドと交渉中です。


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