- 2019-4-14
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- 3DPrinting, 3Dプリンティング, Direct Manufacturing, Direct Metal Laser Sintering, DMLS, Guitar, Music, SLS, テクノロジー, 楽器, 粉末焼結, 音楽
スウェーデンの工作機械メーカーSandvikが世界初の破壊不可能な3Dプリント製ギターを製作
スウェーデンに本拠を置く工作機械メーカー大手Sandvik(サンドビック)は、同国の伝説的ギタリスト「Yngwie Malmsteen(イングヴェイ・マルムスティーン)」のため、世界初となる「SMASH(破壊)」できない金属3Dプリント製ギターを製作した。
イングヴェイ・マルムスティーンのファンであるサンドビックのエンジニアは、最新の3Dプリント技術や切削加工技術を駆使し、マルムスティーンのステージパフォーマンスで破壊(SMASH)されないギターを開発するため、同社のジオメトリ作成技術をベースに、ギターの基本構造を再設計。ステンレス鋼から削り出された単一のネックは、衝撃を受けても破壊されないよう計算されている。
また、各ギター部品が製造段階で歪まぬよう工夫するためエンジニアは、高度なシミュレーションソフトウェアを使用し、物理的プロセスを始める前に、コンポーネントをデジタルミリングして加工後の状態を正確にシミュレート。
軽量化と高剛性を実現するためにデザインされた複雑な形状のボディは、Direct Metal Laser Sintering(DMLS)3Dプリント技術から生成されたチタン製で、最新の3Dプリント技術とCNC技術で加工された金属製ギターは軽く、柔軟性に優れた無駄のない内部構造を要している。
40年近くのキャリアで100以上のギターを破壊してきたマルムスティーンは、フロリダで開催された実際のステージパフォーマンスでこの3Dプリント製金属ギターを破壊するため、アンプ、ステージセット、床などに叩きつけてみたが、全く破壊することができなかった。後に彼は、無傷だったギターに対し「このギターはモンスターだ!」とコメントしている。
サンドビックは、世界初の3Dプリントされたスマッシュプ防止ギターを作成することで、同社の専門的な知識と技術が、製造工程における課題を解決し、要件を満たすという能力を十分に実証したと強調している。
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