住友商事が金属3Dプリント粉末企業へ出資

住友商事、金属3Dプリンティング用粉末製造企業「Elementum 3D」へ出資

住友グループの大手総合商社 住友商事 は、米州住友商事(Sumitomo Corporation of Americas)を通じて、セラミックを利用した金属3Dプリンティング用粉末を製造・販売する米国スタートアップ Elementum 3D, Inc に出資した。

Elementum 3Dは、金属粉末に特殊なセラミックを混合した製品など、先進的な金属複合材料、セラミックの生成に焦点を当てたアディティブマニュファクチュアリングの研究開発会社で、プリンタで焼き固める際に生じる化学反応により、アルミ合金やニッケル合金などの3Dプリンティングに適した製品を開発。同社の製品は、短時間の造形を可能とし、さらにセラミックとの融合により密度が高まることで製品強度が大きくなるため、鍛造品と同等の機械特性を実現。
Elementum 3Dは、衛星部品などの宇宙産業、自動車エンジンなどの自動車産業に既に販売実績があり、今後は、航空機市場や石油・ガス業界への進出を検討している。

住友商事グループは、テクノロジーの急速な発展により産業構造が大きく変化するビジネス環境下において、既存ビジネスの高度化、新規ビジネスの創出、ビジネスモデルの変革を図るため、素材・製造におけるイノベーションの一例として、Elementum 3Dへの出資を通じ、将来的に成長が期待できる金属材料系3Dプリンティング市場に対し、当社販路を活用した同社製品の拡販、およびグローバル展開を追求する。


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