安価で高性能なセラミック3Dプリンタ「Cerambot Eazao」

電子レンジを窯代わりに陶器造りが楽しめるセラミック3Dプリンタ「Cerambot Eazao」

安価なセラミック3Dプリンタをラインアップする中国・済南市の3Dプリンタスタートアップ CERAMBOT は、より安価で使いやすい新型セラミック3Dプリンタ「Cerambot Eazao」を、クラウドファンディング Kickstarter からローンチ。開始12分で目標額である10,000ドル(約110万円)をクリアし、その後30分足らずで目標の2倍を調達。2021年4月9日現在で248人の支援者から約1,400万円を調達している。

2018年に最初のセラミック3DプリンタをローンチしたCerambotは、1,026人の支援者から総額286,510ドル(約3,140万円)を調達し、セラミック3DプリンタではKickstarter史上最も多くの資金を調達。この2年間、Cerambotコミュニティから多くの提案やフィードバックを得た同社は、支援者からのアドバイスを受け新しいセラミック3Dプリンタ「Eazao」をリリース。

組立て済みのセラミック3Dプリンタ「Eazao」は、一般的なFFF方式3Dプリンタよりも軸剛性の高い直交構造システムを採用し、プリントヘッドの位置を正確に調整することができる。これによりプリントミスが軽減され、作品のディテールや質感がより鮮明となる。
また、一般的なセラミックプリンタは粘土を吐出するのにエアーコンプレッサーを必要とするが「Eazao」は電動プッシュロッドを採用することで、エアーコンプレッサーなどの追加装置を必要とせず、複数のプリント材料を安定的に造形することが可能。更に旧モデルからプリント速度が向上し、最高プリント速度40mm/sを実現。

電子レンジを使用し35分で焼成

従来のセラミック工芸品の焼成には電気窯などが利用されるが、一般的な電気窯は高価で、加熱にも時間が掛かり多くの電力を消費する。そこで同社は全ての愛好家のため、電子レンジで焼成できる「Microwave Kiln(以下 キルン)」を同時にリリース。このキルンは、耐熱性断熱材と炭化ケイ素をベースに造られており、家庭用電子レンジを使用して簡単に陶器作品を焼成することができる。

プリント用材料

プリント用材料である粘土は、楽天Amazon、または陶芸専門店などで売られている市販の粘土材料などがそのまま使用できるため、材料の調達に困ることは無い。
セラミックは日常的な使用に最適で、耐久性、食品安全性、耐熱性、優れた強度を有しており、粘土材料は水に溶かして再利用できるため、廃棄物が少なく持続可能性にも優れている。

スペック

  • 造形領域:150×150×240mm
  • レイヤー解像度:0.4~1mm
  • ノズル径:1.6mm
  • プリント速度:10mm/s~40mm/s
  • OS:Windows、Mac、Linux
  • スライスソフトウェア:Cura、Slic3r、Simplify3D、etc
  • インポートフォーマット:.STL、.OBJ、etc
  • 接続:フルカラータッチスクリーン、SDカード
  • 入力電源:DC12V 10A
  • 本体サイズ:300×300×500mm
  • 価格:アーリーバード 429ドル(約4万7千円)~

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