3Dプリント製電動式ジェットエンジン模型最新事例

LEDによる演出を含めた大型2軸電動式3Dプリント製ジェットエンジン模型

これまで、様々な機構とデザインから構成された3Dプリント製ジェットエンジン模型を開発してきたid.arts(アイディーアーツ株式会社)では、航空宇宙産業分野で最先端の製品とサービスを提供する三菱マテリアル株式会社(以下 三菱マテリアル)様からのご依頼により「大型2軸電動式3Dプリント製ジェットエンジン模型」を開発いたしました。

一見、過去の事例と同タイプの2軸電動式3Dプリント製ジェットエンジン模型ですが、各部品はすべてクライアント毎に専用設計された物で、アナログスピードコントロールモーターによるマニュアル操作で、低速域~高速域まで、自由な速度でファンやタービンを二軸回転(異なる方向に回転)させることが出来る仕様になっています。
また今回は、三菱マテリアル様からのご要望に合わせ、ターボジェット・エンジンの基本的な仕組みをより分かり易くするため、上述した回転機構と合わせ、LEDによる演出を加えています。

回転部品とLEDでターボジェット・エンジンの仕組みを解説

諸事情により全ての事例を公開することはできませんが、id.artsでは、このような電動式ジェットエンジンの他に、スラストリバーサー(逆推力装置)などを組み合わせたジェットエンジン模型や、デフォルメされていない超高精細なジェットエンジン模型の開発にも対応しております。ご興味ある方は、気軽にご相談ください。

尚、今回ご紹介した3Dプリント製ジェットエンジン模型は「JIMTOF2018 第29回日本国際工作機械見本市」及び「JA2018 国際航空宇宙展2018東京」(詳細は後述)に出展する三菱マテリアル社ブースにて展示されます。

数種類の3Dプリント方式を採用

このタイプのジェットエンジン模型では、展示台とメカニカル部品を除くほぼすべての部品を3Dプリンタで製作しており、ネジ類など細かな部品を含めると、500点以上(複雑な仕様の場合は1,000点を超える場合も有り)のパーツから構成されています。

構成する部品を製作するための3Dプリント方式や素材は、適用する部位の強度や機構、予算、製作期間などを考慮し選択されます。

今回のモデルでは、ナセルやファンなど大型部品の造形にSLS方式の3Dプリンタで造形されたナイロン素材の部品を適用していますが、強度と精度が求められる一部の重要部品製作に、FormlabsのSLA(光造形)方式3Dプリンタ「Form 2」と、エンジニアリンググレード樹脂「リジッドレジン(Rigid Resin)」を適用しています。


リジッドレジンで造形した部品の一部

今回重要な部品製作に使用した「リジッドレジン」は、Formlabs初のガラス強化樹脂材料で、同社最高レベルの引張り強度と弾性率を併せ持ち、耐衝撃性と安定性を両立したエンジニアリンググレードの樹脂材料です。

Form 2の高精細モードで3Dプリントされた部品は積層跡が殆ど残らないため、サポート除去後の簡易研磨と、部品の劣化を防ぐための塗装処理を行い、本体に組み込んでいます。

サポート跡の除去には3Dプリント用研磨材「TuneD3」を使用

これまでの3Dプリント製ジェットエンジン模型同様、全てのパーツは分解・組立が可能なため、経年劣化や外部からの衝撃などにより破損した場合でも、必要な部品のみを素早く交換、修理することが可能です。

LEDを利用した演出

また今回のモデルでは、ジェットエンジンの基本的な仕組み「吸気・バイパス流」→「圧縮」→「燃焼」→「排気」の4つの工程を表現するため、各部位へ色分けしたLEDを設置しました。

このLEDによる演出と、2軸回転するファンやタービンの動きにより、ターボジェット・エンジンの基本的な仕組みがより分かりやすくなっています。

イベント出展のお知らせ

今回ご紹介したジェットエンジン模型は、11月1日から開催される「JIMTOF2018 第29回日本国際工作機械見本市」及び11月28日から開催される「JA2018 国際航空宇宙展2018東京」何れも東京ビッグサイトに出展する「三菱マテリアル」社ブースに展示されます。同イベントへ来場の際は、是非三菱マテリアル社ブースへお立ち寄りください。

  • JA2018(国際航空宇宙展2018東京)
    期間:2018年11月28日(水)~ 30日(金)
    会場:東京ビッグサイト
    ブース:東8ホール E8207 三菱マテリアルブース

3Dプリンタ製ジェットエンジンの開発について

id.arts(アイディーアーツ株式会社)では、目的やご予算に合わせ、様々な機構とデザインに対応したオリジナルのジェットエンジン模型を製作いたします。
本体の仕様、利用目的、デフォルメレベル、設置環境、予算、製作期間など、限られた条件内で、様々な造形加工技術を活用し、ワンオフのジェットエンジン模型を開発。今回ご紹介した電動式ジェットエンジン模型の他に、スラストリバーサー(逆推力装置)を搭載したモデルや、マイコン制御によるライティング、デフォルメされていない超高精細なジェットエンジン模型の開発にも対応しています。

ジェットエンジン模型の開発・購入に関する相談はこちらへ 問い合わせ用フォーム
尚、今回ご紹介した作品と同タイプの電動式3Dプリント製ジェットエンジン模型は、教育機関や企業だけでなく、一般の方でもご発注いただくことが可能です。


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