3Dプリント可能な玩具スペア部品用コミュニティサイト

玩具スペアパーツの3Dプリント用データを無料でダウンロードできる「Toy Rescue」

フランスの3Dプリンタメーカー Dagoma は、壊れたオモチャのスペアパーツ部品を3Dプリントするためのオモチャ専用スペアパーツオンラインプラットフォーム「Toy Rescue」を立ち上げた。

フランスで約4千万個、全世界では約20億個のオモチャが毎年廃棄されているが、その原因の多くが「スペアパーツが容易に入手できない」または「修理代金が高額なため修理できない」といった理由から簡単に破棄されている。

Dagomaは、安易に廃棄されてしまうオモチャを無くすため、3Dプリント技術を活用したオモチャ専用スペアパーツのデータを無料で提供するオンラインプラットフォーム「Toy Rescue」を立ち上げ、2019年12月現在で100を超えるオモチャのスペアパーツデータ(3Dプリント用データ)を公開している。
サイト上から公開されているスペアパーツは、オリジナル商品を3Dスキャンしモデリングされたデータで、3Dプリント後に破損または欠品したパーツと交換することができる。

公開中の各3Dモデルデータは無料でダウンロード可能で、3Dプリンタを所有するユーザーであれば直ぐにスペアパーツを作製できるが、Dagomaでは3Dプリンタを所有していないユーザーのためのコミュニティ「Dagoma Makers」を公開しており、スペアパーツを欲するユーザーが近所で3Dプリンタを所有するメンバー(現在はフランスとベルギーのみ)を探し、パーツのプリントを依頼することができる。

Dagomaはもうひとつの取り組みとして、修理が不可能なプラスチック製のオモチャをリサイクルし、スペアパーツ作製に使用可能なフィラメントの開発に取り組んでいる。修理できないオモチャをフィラメントに変換する取り組みは、世界的な環境問題のひとつとして取り上げられているプラスチックゴミの軽減に繋がるとして期待されている。


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