スウェーデン初の3Dプリント住宅

スウェーデンのスタートアップが同国初の3Dプリント住宅を建設

スウェーデンの建設用コンクリート3Dプリンタのスタートアップ ConcretePrint は、同国初の3Dプリント住宅を建設したことを発表した。


Photo : facebook.com/concreteprint.se

このプリントハウスは、ConcretePrintが、コンクリートメーカー Betongindustri と共同で進める「3D printing for an energy-efficient and resource-efficient construction process(エネルギー効率と資源効率の高い建設プロセスのための3Dプリント)」と呼ばれるプロジェクトの一環として製作された。スウェーデンエネルギー庁から270万スウェーデンクローネ(約3500万円)の支援を受けたこのプロジェクトには、Botkyrka自治体、Processteknik、EPS Cement、JM、Peab、Tyresö concrete and construction、Arbrå Concrete、Deventus AB、BoWilles Byggmaskiner、イタリアのコンクリートポンプ会社Maltechなどのパートナーが参加している。

今回発表された3Dプリント構造物は、24平方メートルの大きさで、コンパクトなリビングスペース、キッチンエリア、ベッドルーム、バスルームが収まるよう設計されている。建物の壁は、ConcretePrintのロボット3Dプリント技術を使って3Dプリントた厚さ50mmの二重壁で、断熱材や電気・配管のための隙間を確保している。
約3,400ドル分の材料を使用して造られた構造物のプリント時間は合計28時間(約13日間)で、地元の職業訓練校の学生を含め、1日あたり4人が参加しプリントされた。
尚、今後設置される予定の屋根周りについては、従来の工法を用いて作られる。

世界中で拡大を続ける建設3Dプリント技術は、材料消費と廃棄を最小限に抑えるだけでなく、輸送や製造時に排出されるCO2排出量の削減にも大きく貢献するとして、世界的に注目されている。
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