- 2020-12-17
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- 3DPrinter, 3DPrinting, 3Dプリンター, 3Dプリンティング, COVID-19, Medical, レーザーカッター, 医療, 新型コロナウイルス感染症, 東京メイカー
企業の枠を超えた「エンジニア」が共創する場「TOKYO IDEA EXCHANGE」 開設
東京建物は、日本で初めて3Dプリンタによるものづくりの場「あッ3D プリンター屋だッ!!」を開設し、ものづくりを通じてアイデアの実現に取り組む東京メイカーと提携し、ものづくりを通じた社会課題解決に貢献する場として、東京都中央区京橋に「TOKYO IDEA EXCHANGE(以下 TIEX)」を開設。開設の案内に加え、企業の枠を超えたエンジニアが共創する場「Engineers United Society(エンジニアズ ユナイデット ソサエティ)」を組成するとともに、慶應義塾大学病院感染制御部、橋本総業、TIEX の3社で、コロナ対策機器「超軽量 飛沫感染防止BOX型シールド」を共同開発した。
工作室
TOKYO IDEA EXCHANGE 設立の背景と目的
世の中には、アイデアはあるのにモノが作れない・どこに頼んでいいのかわからない・気軽にお願いできるところがない等、ものづくりの様々なスタート地点にある困りごとや、日本のものづくりを取り巻く環境がシュリンクしていく現状に漠然とした不安を募らせている多くの優秀なクリエイターやエンジニアが存在する。TIEXは、江戸時代にものづくり文化が開花し、現在も製造業の本社が多く立地する京橋に、ものづくりに関わる企業や人の交流を促す拠点をつくり、世の中にある困りごとを「エンジニアリング」を通じて解決するための活動を開始。
TOKYO IDEA EXCHANGEについて
TIEXでは、すぐにアイデアを形にできる最新の設備や下記3つの取り組みにより、社会課題をスピーディに解決。
注力する取り組み
①『ものづくりコンシェルジュ』
大企業では小ロッドで対応できないような課題や図面等が無く製作できないような課題に対して、解決策を提示しアイデアを実現するサービスの提供。
②『Engineers United Society』
ものづくりを通じた社会課題解決のため、一流エンジニアが企業の枠を超えて集まるコミュニティを運営。
③『リーン・プロトタイピング』
大企業やスタートアップ企業からの依頼に対して、約30社のものづくり中小企業ネットワークと連携し高度なプロトタイピングサービスを実施。
設備の一例
コロナ対策器機(超軽量 飛沫感染防止BOX型シールド)
開発の経緯
医療機関では、多くの医療機具を利用している中で様々な不便を感じらている。大規模な医療器具であれば大企業が困りごとの解決を行うが、医療補助具のようなものの場合、大企業ではなかなか対応が難しく、医療関係者も誰に相談していいか分からないという悩みを抱えている。コロナ感染が拡大する本年4月頃より橋本総業とTIEXが連携し、慶應義塾大学病院感染制御部から従来の飛沫感染対策の製品に関する困りごとの相談を受け、開発を開始。本件を皮切りに「医療」×「エンジニアリング」の取り組み継続することで、コロナウイルスと戦う医療従事者の支援等の社会課題解決に貢献。
超軽量 飛沫感染防止BOX型シールド
製品の特長
従来の製品と比較して医療関係者や患者の皆さんにとっても使いやすく、かつ経済的な製品。従来製品の約1/10 の重さ・落としても壊れにくい・繰り返しのアルコール消毒可能・コンパクトに折りたたみ可能・従来より安価な価格設定。
医療従事者からの声
医療現場では、日常利用する機器等に関する困りごとを相談する先がなく困っていたため、今回のような連携は素晴らしい取り組みだった。医療現場には今回のようなニーズが多数あるため、今後も連携していきながら、更に医療従事者が考える医療器具の試作作成のような取り組みに繋がればと考えている。
東京建物の取組みについて
八重洲・日本橋・京橋地区における東京建物のまちづくりについて
東京建物は、2030年頃をターゲットにした長期ビジョンとして「社会課題の解決」と「企業としての成長」をより高い次元で両立する次世代デベロッパーへの進化を掲げ、重点戦略として「社会課題解決に貢献するまちづくり」に取り組んでおり、その実現に向け、社会課題の解決を中心テーマに据えながら、①多様な人々や企業との交流と豊かなコミュニティの醸成、②地域の歴史や文化の尊重、③持続可能な社会の実現、④多様なパートナーとの協働や先進的なテクノロジーの活用を重視しており、以下の取り組みに参加すると共に、八重洲・日本橋・京橋地区では様々な施設を開設・運営している。
・スタートアップ向けシェアオフィス「xBridge-Tokyo」
・スタートアップ向け内装・什器付オフィス「xBridge-Tokyo Next」
・多様な働き方を求めるワーカー向けシェアオフィス「+OURS」
・持続可能な都市づくりのためのオープンイノベーション拠点「City Lab Tokyo」
・食を通じた賑わいづくりとコミュニケーションを促すシェアキッチンスペース「Kitchen Studio SUIBA」
・食に関わる社会課題解決のための実証実験・社会実装の場「TOKYO FOOD LAB」
・大企業とスタートアップの事業共創プログラムである「Food Tech Studio – Bites!」
・国内外の様々なプレイヤーの共創を生む新たな食のエコシステムによる食に関連する社会課題解決のための活動である「FUTURE FOOD HUB IN JAPAN」
また、本エリアは東京建物を主幹事企業として令和2年度東京都におけるイノベーション・エコシステム形成促進支援事業「認定地域別協議会」の認定を受けており、イノベーション・エコシステム形成に向けての活動を推進する。
八重洲・日本橋・京橋地区 ※白の吹き出しは東京建物が手掛ける施設
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