音響バイオ3Dプリンター「CymatiX」

mimiX Biotherapeutics、音響誘導技術を採用したバイオ3Dプリンタ「CymatiX」を発売

スイスのヌーシャテルに本拠を置くバイオテクノロジー企業 mimiX Biotherapeutics は、同社初の音響バイオ3Dプリンタ「CymatiX」の発売を発表した。

同社独自の「Sound Induced Morphogenesis(音響誘導形態形成 以下 SIM)」技術を搭載したこの装置は、穏やかで高速かつ簡単に、音波を用いて空間的に調和のとれた多細胞組織構造物を生成することができるシステムで、この汎用性の高いシステムは、組織工学、再生医療、創薬のための製薬研究など、ライフサイエンスの幅広い分野で必要とされるものに対応している。

SIMのプロセスは、従来の押出式のバイオプリンタと異なり、音波による共振現象を利用して、生物学的な粒子を僅か数秒で高解像度パターンに組み立てることができる。SIM特有の非接触プロセスは、音響波を用いて遠隔操作することで、細胞の生存率や代謝活動に影響を与えないように、細胞、オルガノイド、組織片などの生体材料をパターン化し、試験管内などの人工的に構成された組織、例えば微小血管ネットワークなどに発展する3次元構造体を作製することができる。

この技術はすでに多くの科学的研究機関で活用されており、その中には「Sound-induced morphogenesis of multicellular systems for rapid orchestration of vascular networks」と題した研究も含まれている。この研究は、内皮細胞と間葉系幹細胞を凝縮してセルフパターン化し、SIMを介して機能的な微小血管ネットワークを構築する。この研究成果を受けチームは最終的に、SIMは応用が可能であり再生医療や細胞治療の分野でさらに探求されるべきであると結論付けた。

同社の共同設立者でありCSOであるTiziano Serra氏は次のように述べている「研究者は、細胞を低密度で分散させる代わりに、チャンバーの底部に印加される低周波の垂直振動を介してすべての細胞を液体移動させることにより、非常に高速で穏やかなプロセスで細胞を凝縮させることができるようになります。この動的な細胞凝縮は、機能的な組織の再生のための重要なポイントの一つです。」


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