3D Systemsの株価が高騰

3D Systems、子会社売却益を含む好決算を発表

米国サウスカロライナ州に本拠を構える3Dプリンタメーカー 3D Systems は、2020年第4四半期の財務データ速報において予想を上回る好決算を発表した。

3D Systems は、2020年最終四半期決算見通しとして1億7,000万ドル(約178億円)から1億7,600万ドル(約184億8000万円)の収益を予想。これは当初予想の1億4,000万ドル(約145億5000万円)を25%上回っており、2021年1月7日現在の同社株価は13.62ドルから21.85ドルと94%上昇した。
また、今回発表された数字には、同社子会社 Cimatron と GibbsCAM の2社の売却益である6420万ドル(約67億4100万円)が含まれており、その一部は、銀行への未払い債務2100万ドル(約22億円)の返済に使用された。

3D Systems は、2020年度の会計処理を完了していないが、予想された数字は2020年の終わりに向けて回復し始めたことを示唆している。
3四半期連続の減収となっていた同社は、第2四半期に新たなCEOにグレイブズ氏を迎え、2年間におよぶリストラ計画による大幅なコスト削減とコアとなる事業部門に注力し、第4四半期で1100万ドル(約11億5500万円)から1900万ドル(約19億9500万円)程度の営業利益(前四半期比20%以上の成長)を見込んでいる。

新型コロナウィルス感染症(COVID-19)パンデミックの影響を受け、他の3Dプリント企業も株式市場で好調に取引されており、業界最大手であるライバル企業 Stratasys(ストラタシス)は、2020年に「戦略的ダウンサイジング」を実施して第3四半期までに収益成長を達成。同じライバル企業である産業用3Dプリンタメーカー ExOne(+28%)や Voxeljet(+29%)と、それぞれ株価が上昇している。


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