3Dプリントビーガンステーキ、2020年に発売

食品ベンチャーNovameat、2020年に3Dプリントビーガンステーキを発売予定

世界の食肉消費量は1960年代から70%増加し、総生産量は同期間で5倍にまで達している。この成長は今後も続くと予想されているが、専門家からは、このままの成長率では食肉消費用に飼育されている家畜による環境への影響が拡大し、大きな負担になると警告している。
食肉用として飼育されている動物は、米国内で使用される水の半分以上を消費する一方、たった1つのハンバーガーを製造するのに小型車を20マイル運転するのと同等の化石燃料を使用すると言われている。また豚肉加工工場では、12,000人規模の都市と同等の生ごみを排出していることも問題視されている。

多くの人々がこの問題に対処し始めており、次の10年で肉の生産と消費の方法を変えようとしている。その方法のひとつとして注目される代替肉市場は現在、3Dプリント技術を利用した高品質でオーダーメイド可能な代替肉製品の提供を始めており、今後さらに成長すると予想されている。

その内のひとつ、バルセロナに拠点を置くベンチャー企業 Novameat は、独自の特許技術を使用して、小規模な代替肉の生産を開始しようとしている。2018年に初めて3Dプリントされた植物ベースのステーキを開発した同社は、2020年から独自の食肉代替生産システムを立ち上げ、商業化を予定。バルセロナの大学付属研究機関 CIM-UPC と協力して、ステーキ生産に必要な代替肉生地を生成できるカスタム3Dプリントシス​​テムを開発。

Novameatの技術の中核は、同社の創設者兼CEOであるGiuseppe Scionti氏の10年にわたる組織工学研究に基づいており、動物以外の天然成分を使用して、動物肉製品のテクスチャー、味、外観、および栄養特性を模倣する。

ベジタリアン(ビーガン)向けに製品を提供する業者は既に挽肉を模した製品の生産に成功しており、これまでにそれなりの成果を上げている。しかし、ステーキなどの繊維質な動物肉を野菜ベースの代替肉で再現することは難しく、どうしてもテクスチャーや風味が大きく異なってしまう。
植物由来の人工肉や乳製品を製造、開発する米国食品テクノロジー企業 Impossible Foods などの企業でも既に野菜ベースの代替品を販売しているが、ステーキの食感を再現することができないため、ハンバーガーまたはミートボールの様な加工品として販売している。その他の方法として、動物細胞培養から実験室で成長させた栽培肉を使用して製品を生産する方法も存在するが、これは非常に高価で商業ベースに乗らないことが分かっている。

現在同社で使用されている3Dプリント技術のプロトタイプでは、植物性脂肪(3%)、水(72%)、植物性タンパク質源(25%)が含まれた、本物の肉の質感と風味を模倣する肉繊維の生産のために必要なテストを繰り返しており、製品化に向けて今後6ヶ月以内でフレーバーと栄養特性に集中した改善を行う予定である。


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