3Dプリント技術で乾燥ひょうたん容器を造る

3Dプリントされた金型の中でひょうたん熟成乾燥させた生分解性容器「HyO」

ニューヨークを拠点とするデザインスタジオCrèmeDesignは、3Dプリント型枠の中で「瓢箪(ひょうたん)」を熟成、乾燥させ、堆肥化可能な完全有機性の生分解性容器を生成するプロジェクト「HyO」を発表した。

allimage:CrèmeDesign

毎年多くの実を成すひょうたんは、乾燥後の頑丈な外皮特性を活かし、昔から容器などに利用されてきた。そのひょうたんを語源に名づけられた「HyO」はその特性を利用し、任意の形状やサイズにデザインされた3Dプリント製の型枠内で、ひょうたんの実を熟成、乾燥させて加工し、繊維質で頑丈な堆肥化可能なリサイクル容器を造る。

ひょうたんの実を入れるための3Dプリント型枠をカスタマイズすることで、カップやフラスコなど、用途に応じた機能的な形状にひょうたんを成長させることができる。

当初屋外で育てられていた「HyO」だが、天候などによる影響や衛生面の問題から、現在は輸送用コンテナ内に設置された実験室で栽培されている。
ひょうたんを利用する上で最大の欠点は、成熟するまでに少なくとも100日掛かることにあるが、CrèmeDesignは現在この課題に対応するため、生産規模を拡大するプロセスの最適化に取り組んでいる。

世界では、毎年6,000億個を超える紙およびプラスチックカップが使用されているが、リサイクル(堆肥化)へ向けた動きが鈍く、紙コップ製造総数の0.25%程度しかリサイクルされておらず、深刻な社会問題へと発展している。
その内の1%に相当するカップを消費するスターバックス(店舗数:2万8000)は、社会問題化するゴミ問題に対応するため、今後3年間でリサイクル(堆肥化)可能なカップの投入を目指し、様々なプロジェクトに投資している。

衛生面などの問題もあり実用化は難しいかもしれないが、100%生分解性である「HyO」カップがこの問題に一石を投じるキッカケとなり、何れ紙またはプラスチックカップの代替品として役立つ日がくるかもしれない。


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