ノッティンガム大学、CE認証済み3Dプリント製フェイスシールドを配布

ノッティンガム大学、NHS向けに認証済み3Dプリントフェイスシールドをデザインし5000枚を配布

1881年に設立された大規模研究型大学であるノッティンガム大学(University of Nottingham)のエンジニアチームは、英国の国民保健サービス(National Health Service 以下 NHS)で使用するため、CE認証(EU加盟国の基準を満たす物に付けられる基準適合マーク)を受けた3Dプリント製フェイスシールドを開発した。

チームは、ノッティンガム大学のAdditive Manufacturing製造センターや、地元パートナーの3Dプリントリソースを活用して、NHSや地域医療従事者に5,000枚のフェイスシールドを製造して提供を開始。

このフェイスシールドは、オープンソースとして公開されている「Prusa Face Shield」のデザインをベースに、幅広い製品とサービスに関する技術標準を作成する英国の国家規格機関である「bsi」が定める規制基準を満たすように修正されている。この改造された3Dプリント製フェイスシールドは、bsiのテストに合格し、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)と戦う医療従事者のための個人用防護具(PPE)として使用される。

3Dプリントフェイスシールドは、ヘッドバンドと防曇コーティングが施されレーザーカットされた5枚の交換用PETバイザー、説明書と共にパックされ、ノッティンガムのNHS施設に配布されている。CE認証を受けたこのフェイスシールドのデザインはオープンソースファイルとして公開されており、エンジニアリングチームは、他のメーカーが生産量の増加に貢献してくれることを期待している。ただし、協力者がCE認証を取得するためには、製品をBSIに提出して試験を受ける必要がある。


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