米国の大学でフード3Dプリンタの試験運用を開始

3Dプリント食品のスタートアップが米国内の大学で3Dフードプリンタの試験運用を開始

3Dプリント食品のスタートアップ SavorEat は、フードサービスの提供や施設管理事業を展開するフランス企業 Sodexo と提携して、2022年から米国内の一部の大学で独自開発の3Dフードプリンタ「Robot Chef」の試験運用を開始する。

SavorEatの3Dフードプリンタ「Robot Chef」システムは、植物性タンパク質の押し出しと調理を同時に行い、肉の味と食感を再現したアルトミート製品を作り出すことが可能で、アレルギーや個々の好みなどに応じた代替肉製品をプリントすることができる。

このパイロットプロジェクトは、米国内の一部の大学に「Robot Chef」を設置し、システムとSavorEatが開発した代替肉製品である植物性タンパク質バーガーの検証、試験を行い、最終的に商品化することを目的としている。同社は今後1年間で予備的な計画プロセスとSodexoからのフィードバックを経て、2022年に選ばれた大学でパイロット版を開始。その後両社は、SavorEat製品を米国市場で販売するための販売契約を締結することを予定している。

SavorEatは、ターゲットである20~30代に「Robot Chef」を認知させ、この技術が実用化に近づくことに期待している。同社によれば、このターゲット層の半数近くがベジタリアンを中心とした食生活を送ることで肉の摂取量を抑えようとする「フレキシタリアン」であり、製品化されれば将来的に同社の顧客層の多くを占めることになるという。
また「Robot Chef」の開発完了後同社は、イスラエルの有名なハンバーガー・フランチャイズの1つであるBBBチェーンとパイロット・プロジェクトを実施し、システムとアルトミート製品の開発を進めるとともに、ヨーロッパ、アジア、米国でのマーケティング活動を開始する。

2018年に設立されたSavorEatは、3Dプリント技術と高度な調理法を組み合わせ、植物性の代替肉製品を製造。2020年半ばに多額の投資を受けた同社は、12月に新規株式公開(IPO)を実施してテルアビブ証券取引所に上場し、その過程で1,300万ドルを調達。
SavorEatの共同設立者でCEOのラチェリ・ヴィズマン氏は「Sodexoが市場のリーダーとして当社との提携を選択したことは、我が社のソリューションとそのユニークな価値提案に対する信頼の証です。国際的なケータリング市場、特に北米におけるSodexoの専門知識は、米国市場を中心とした国際市場における当社製品の開発と普及率の加速に大きく貢献すると確信しています。」と述べている。

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