- 2020-3-22
- 最新情報
- 3DPrinter, 3DPrinting, 3Dプリンター, 3Dプリンティング, CAR, COVID-19, Direct Manufacturing, Direct Metal Laser Sintering, DMLS, Jet Engine, rocket, Rocket Engine, SLS, テクノロジー, 工業製品, 新型コロナウイルス感染症, 米軍, 粉末焼結, 自動車, 航空機, 表面仕上げ, 試作
新型Wohlers Associates、AM市場に関する最新レポート「Wohlers Report 2020」を発表
20年以上に渡りアディティブ・マニュファクチャリング(Additive Manufacturing 以下 AM)市場に関する調査レポートを発行するコロラド州の独立系コンサルティング会社 Wohlers Associates は、3DプリントとAMの状況に関する最新のレポート「Wohlers Report 2020」を発表した。
このレポートでは、新たな開発とアプリケーションに焦点を当て、システム、ソフトウェア、後処理、消耗品の生産、販売、価格を考慮に入れており、追加情報として、特許、ベンチャー企業、投資、研究開発、AM製造の将来についても記載されている。また本レポートでは、様々な業界関係者の洞察に基づき、生産アプリケーションにおけるAMで達成できることの限界の拡大を強調。
Wohlers Report 2020
「Wohlers Report 2020」では、サービスプロバイダー129社、産業用AM製造システムメーカー114社、サードパーティマテリアルおよびデスクトップ3Dプリンタメーカー40社の協力を得て編集。更に本レポートでは、33カ国78人の共著者と寄稿者が含まれており、AM製造と3Dプリンティングに関する幅広い情報が提供されている。また現在の政府出資の研究開発事業、共同研究、コンソーシアムおよび世界中で展開されている139の学術研究機関の活動についても調査している。
AM製造業の成長に関する情報をまとめた本レポートの総ページ数は380ページで、特に連続生産のためのAM製造の成熟化と新興企業によるアプリケーションに関する詳細な情報を掲載している。Wohlers Associatesによれば、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によるパンデミックが続く中、イタリアのIsinnova社が病院向けに多数の呼吸弁を製造した事例(関連記事はこちら)など、昨今のAM技術の活用事例を紹介するなど、すでに生産中または開発中のアプリケーションなど250以上の事例を掲載。
下のグラフはWohlers Associatesより提供されたもので、世界的にAM製造を使用した最終部品製造への支出が増加していることを示している。
レポートでは、世界的な製造サービス企業 Jabil のケーススタディが含まれており、インペラ(液体・気体用遠心力ポンプや発電機等に使用される羽根車)の再設計にAM技術を使用していること説明。従来の製造プロセスでは73個の金属部品を手作業で組み立てていたが、3Dプリントされたインペラは、繊維強化ポリマー複合材で造られた1つの部品で構成されている。従来の製造プロセスを使用して1つのインペラを製造するのに掛かるのと同じ時間で、AM技術では50個のインペラを製造することができる。
関連記事
- ポリマーAM市場が2030年までに年間550億ドルに成長
- 上位20のグローバルなAM市場
- 世界最大の化学メーカーBASFがSculpteoを買収
- SLS用難燃性材料「Windform FR2」
- AMレーザー収益が2024年までに8億7,000万ドルに達する
- 3Dプリントシューズの売上げが年間65億ドルに成長
- HP、世界最大の3Dプリンティング施設を設立
- HPは過去1年で1000万点以上の3Dプリント部品を製造
- ブガッティが3Dプリント部品の採用を拡大
- 3Dプリント眼鏡市場が2028年までに34億ドルに達する
- AM市場は2024年までに356億ドルに達すると予想
- BMWは自動車製造における3Dプリント技術の活用を拡大
- フィリピン政府が3Dプリンティング研究施設を開設
- ドイツ大手企業がシンガポールにAM技術研究施設を開設
- ドローン製造に3Dプリンティング技術の活用を拡大
- NASAはロケット部品用3Dプリント合金材料を開発
- フランスに大規模なAM製造キャンパスが開設
3DP id.arts の最新投稿をお届けする「Newsletter 3DP id.arts」への登録はこちら
最新情報をお届けします
Twitter でid.artsをフォローしよう!
Follow @idarts_jp