- 2022-1-16
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SUTDの研究チーム、大豆の副産物であるおからを無添加で3Dプリントする方法を開発
シンガポール工科デザイン大学(Singapore University of Technology and Design 以下 SUTD)ソフト流体工学研究所の研究チームは、豆乳やおからを製造する際に発生する大豆の副産物である「おから」を、食品添加物を使用せずに3Dプリントする方法を開発した。
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image : SUTD
おからには、食物繊維やタンパク質が多く含まれているにもかかわらず、食品製造の過程で廃棄されてしまうことが多い。SUTDの研究チームは、3Dフードプリンタとおからパウダーを再利用して、食感をコントロールしたスナック菓子を作る方法を開発。
フードプリンティングの際、食品添加物を食品に添加すると、食品本来の食感や風味が損なわれたり意図しない形へ変化してしまうことがある。この課題を克服するためSUTDの研究チームは、3Dプリント性を確保するために望ましい食品インク特性を実現するおからの粒子径と濃度を測定。この測定結果から、おからインクのレオロジー特性を決定する上で、粒子径が不可欠な変数であることを確認。配合されたおからインクの特性評価を行い、レオロジーおよび構造的な特性を分析した。
SUTDの研究責任者である橋本みちなお教授は「今回のデモでは、廃棄される食品を3Dプリンティングによってカスタムメイドの材料特性を実現するアップサイクルを強調しました。今回の実証実験は、より良い食品設計と持続可能性の実現に向けて、3Dプリント技術の可能性を最大限に引き出す道を開くものだと考えています。」と述べている。
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