三菱がAM事業の本格的な展開を開始

三菱パワーがAM事業の本格展開に向け金属粉末大手とライセンス契約を締結

三菱重工業グループのひとつである三菱パワーは、アディティブ・マニュファクチャリング(Additive Manufacturing 以下 AM)事業の本格始動に向けて、特殊合金・金属粉末製造大手であるフランスのオベール・デュバル(Aubert & Duval 以下 AD)と、金属積層造形用材料となる金属粉末の特定の組成・製造に関する技術ライセンス契約を締結した。

三菱パワーは、ガスタービンなど火力発電システム事業で培った独自の材料技術を活用し、新しいビジネス領域を開拓。併せて、その開発・製造拠点として同社の日立工場内で、本年9月に「AM-Zone®」を完成。同施設は、粉末製造装置・各種金属積層造形装置などを備え、材料となる粉末およびワイヤーの開発から金属積層造形、製品仕上げ加工に至る一貫生産が可能な体制を整える。

三菱パワーは、金属積層造形において独自の材料技術を保有しており、使途ごとに原料素材の最適調合を提供することが可能で、ガスアトマイズシステムに同社が独自開発した高性能ガスノズルを組み込むことで、粉末製造装置の性能を大幅に高める技術を保有している。一方のADは、高性能合金と金属粉末を提供する欧州の代表的サプライヤーであり、航空宇宙、エネルギー、防衛などの各市場向けに信頼性の高い冶金ソリューションを提供。三菱パワーがAM事業を展開していくために適した協業先の条件を備えている。
今回の協業契約により、ADが培ったAM向けの粉末組成・製造ノウハウを三菱パワーの独自技術と組み合わせることで、金属積層造形に適した最適な粉末を提供することが可能となり、造形製品の性能向上に大きく役立つことが期待されている。今回の協業契約は、三菱パワーにとってAM事業の本格始動に向けた大きな一歩となる。

「AM-Zone」では、地域自治体・企業と連携し、見学会などを通じてAM技術の普及・活用拡大に向けた活動を実施。またオンラインによる見学会の実施も開始しており、新型コロナウイルスの感染リスクを負うことなく最新技術を閲覧することができる。更に三菱パワーは、今後オンライン技術を活用したデジタルマニュファクチュアリングとして、遠隔操作の実現による省力化などにも取り組んでいくことを計画している。


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