大型3Dプリンタ用ペレット押出機「Pulsar」

毎時2.5 kgの材料を吐出する大型3Dプリンタ向けペレットエクストルーダー「Pulsar」

産業用3Dプリンタ向けに高性能な押出システムおよびコンポーネントを開発するカナダの企業 Dyze Design は、大容量のプラスチックペレットを利用可能な大型3Dプリンタ用エクストルーダー(以下 押出機)「Pulsar」の予約注文を開始した。

7,949ドルから販売される「Pulsar」は、1㎡以上の大型3Dプリンタ向けに設計されたペレット押出機(本体寸法48×17×13cm)で、最高動作温度500℃と内蔵された冷却回路により、一般的なポリマーからエンジニアリング樹脂(PEEK、PEAK、PEI、PVA、HIPS等)まで幅広い材料に対応。
3mm~5mmのペレットを500mm³/s(2.5kg/h)の速さで吐出する能力を有している。

カスタマイズされた専用設計のスクリューは、高解像度3Dプリントに最適化。また、ポリマーを一定の温度に保ち材料の均一な流れを確保するよう設計されたトリプルヒートゾーンは、上部セクションが冷えたペレットを受け取りより多くの熱を発生させてペレットを溶かし、中間ゾーンがポリマーを正確な温度に安定させ、最後にノズルヒーターが均一な流れを確保して、安定した材料の吐出を保証する。

「Pulsar」は、1m³以上の部品を可能な限り迅速かつ費用対効果の高い方法で3Dプリントすることを目的に開発された押出機で、家具や自動車部品などの大型部品を短時間&低コストで3Dプリントすることができる。

Dyze Design は、Compound Dynamics、Filament Innovations、Tobeca、Hybster、Rapid 3D、Lynxterなど、いくつかの工業用または大規模3Dプリンタメーカーと協力したベータプログラムを通じて、この押出機の厳密なテストを実施。各企業からのフィードバックを元に「Pulsar」の正式受注を開始した。

Pulsar スペック

  • 重量:7000g
  • スクリュー径:16mm
  • 動作速度:100rpm
  • 最高温度:500℃
  • 環境温度:~100℃
  • 使用可能なノズルサイズ:1.0、3.0、5.0mm
  • 最大流量:500mm3/s(2.5kg/h)
  • 全長:484mm
  • スクリュー長:235mm
  • ヒート電力:800w

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