世界初の3Dプリント角膜開発に成功

英国の研究チームは世界初となる人間の角膜に置き換わる3Dプリント角膜の開発に成功した

英国・ニューキャッスル大学の遺伝医学教授チェ・コノン氏率いる研究チームは、世界初となる3Dプリント角膜の開発に成功した。これにより、無限に角膜を提供できるようになる可能性がある。

研究チームは、健康なドナー角膜から抽出した幹細胞を、アルギン酸塩およびコラーゲンと混合し、角膜3Dプリント用「バイオインク」を開発。
この3Dプリント技術では、低コストの3Dバイオプリンタを使用して同心円状に材料を押し出し、人間の角膜基質の構造に似た角膜構造を形成。僅か10分程度で患者固有の仕様に一致した角膜を構築する。

アルギン酸塩とコラーゲンの組み合わせによって生成されるゲル材料は、3Dプリントに適した柔らかい材料でありながら、形状を保持するのに十分な剛性を有し、幹細胞を生きた状態に保持することができる。

3Dプリントされた角膜の実質細胞は、プリント後1日目で90%、7日目で83%と高い細胞生存率を示しており、研究チームは人工角膜構造を工学的に実現するための実用的な方法として、この3Dバイオプリント技術を確立した。

現在世界中では約1,000万人がトラコーマなどの感染性眼疾患などにより失明しており、火傷や事故または他の病気などによる角膜機能不全によるものを含めると、約5百万人が失明している。
同研究チームが開発した3Dプリント角膜による角膜移植が実際の医療現場へ導入されれば、重度の角膜機能喪失の治療に革命をもたらすとして、大いに期待されている。


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