- 2020-11-29
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Materialise、100%再利用可能な粉末材料を使用した3Dプリント方法を開発
ベルギーのルーヴェンに本社を置く3Dプリントサービスプロバイダ Materialise(以下 マテリアライズ)は、最大100%再利用された3Dプリンタ用粉末材料「Bluesint PA12」を利用した新しい3Dプリント技術を開発。2021年からベータサービスの提供を開始する。
3Dプリント用ソフトウェアおよび3Dプリントサービスを展開するマテリアライズは、世界最大の総合化学メーカー BASF と共同で実施したライフサイクル分析(LCA)において、3Dプリンティングが従来の大量生産方式に比べて環境負荷が大きいことを示すレポートを発表。この分析では100万足のミッドソール生産の実態を調査するため、3Dプリンティングとポリウレタン鋳造を比較して、製品寿命のすべての状態における環境負荷を評価。それによると3Dプリントは「気候変動への影響が大きい」ことが分かり、マテリアライズは3Dプリント技術の持続可能性を向上させるため、更なる投資が必要だと結論付けた。
今回発表された最大100%再利用の粉末材料「Bluesint PA12」を利用した3Dプリント技術は、その取り組みの一環から生まれた物であり、この方法で生産された3Dプリント部品は、標準的なPA12と同等の機械的特性を有しながら、通常のSLS方式プリント工程で無駄になるダストを最大で50%再利用可能にし、技術的な仕様だけでなく環境への影響も考慮した選択が可能になるという。
Materialise Manufacturingの副社長兼ゼネラルマネージャーであるJurgen Laudus氏は次のように述べている「Bluesint PA12を使用することで、粉塵廃棄物を大幅に削減することができるだけでなく、3Dプリントをより持続可能なものにするための重要な一歩であり、お客様が持続可能性を選択できるようにする方法の一例です。」
マテリアライズは2021年までに最大100%再利用された粉末材料「Bluesint PA12」を搭載した複数のレーザー焼結機を稼働させ、持続可能性に重点を置いた顧客を対象にしたベータサービスの提供を予定。このベータテスト段階だけでも、廃棄物となる5トン以上の粉体を再利用することを目指している。
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