農業廃棄物から造られる3Dプリント製家具

米国家具会社、農産物廃棄物から造られる3Dプリント製家具をリリース

カリフォルニアを拠点とするオンデマンドカスタム家具ベンチャー Model No. は、農産物廃棄物などを材料とした3Dプリント技術を用いたオンデマンドのカスタム家具をリリースした。

Model No. は、環境に優しい家具デザインへのコミットメントの一部として、家具の各部分を構成するため3Dプリント技術を活用。同社の3Dプリント製品はすべてリサイクル樹脂とバイオ樹脂で作られており、有害な石油化学製品を使用することなく、柔軟にカスタマイズすることが可能。FSC認証を取得したリサイクル材料は廃棄物をベースとしているため、農産廃棄物を減らすことができ、未使用の材料をリサイクルすることもできる。バイオ樹脂は、継続的に植え替えられている植物から作られているため、植物が作り出す酸素が製造工程でのCO2排出量を相殺している。

持続可能な原材料を使用して国内製造される同社の家具は、3Dプリント技術やCNCなどを含む最新技術を使用して内製化されており、サイズやデザイン、色、仕上に至るまですべてを顧客の好みや予算、設置環境などの要望に応じて約2週間で完全にカスタマイズされるため、無駄な在庫を省き短期間で顧客へ提供することができる。

2018年創業の Model No.のデザインチームは、大型3Dプリンタを使用して、椅子などの大型家具の他、花瓶からコーヒーテーブルまで35種類以上をラインアップ。色、デザインなどを予算に合わせて選ぶことができる。

米国環境保護庁(EPA)によれば、廃棄され埋め立てられる家具や建具の量は、2005年の760万トンから2015年には970万トンに増加しており、その増加率は加速しているという。廃棄される家具材料では木材が最も多く、スチール金属が次いで多くなっており、プラスチックやガラスなどの廃棄量も増加している。


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