- 2020-12-10
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Markforged、カーボンファイバー強化可能なESD対応材料「Onyx ESD」をリリース
コンポジット3Dプリンタと金属3Dプリンタの製造メーカである Markforged(マークフォージド)は、電子機器や電子部品の開発や製造に必要となる、ESD対策プラスチックマテリアル「Onyx ESD」の発売を開始した。
これまでの3Dプリンタの一般的な材料は、導電性や絶縁性を持つため、対象物に静電気放電を発生させる可能性があり、静電気に弱い電子機器や部品の利用には適していなかった。今回開発された「Onyx ESD」は、ナイロンベースにマイクロカーボンファイバーと添加剤を配合して、ESD(Elecro Static Dissipative:静電気拡散)性能を実現した材料で、電子基板の治具や固定具、搬送トレイなど、静電気放電の防止が必須となるあらゆる用途に適用できる。
Onyx ESD の特徴
- 強度、精度、表面品質を併せ持つ、ESD対策専用に開発された高機能マテリアル
- 表面抵抗値 10^5から10^7 Ωを維持し、理想的な静電気拡散を実現
- Onyx ESDの曲げ強度は 83MPa だが、カーボンファイバー、 ファイバーグラス、ケブラーなどの長繊維と一緒にプリントすることで、最大曲げ強度 540MPaとアルミ並に強化可能
- マークフォージドの産業用3Dプリンタ(X3, X5, X7の3機種)で利用可能
- クラウドベースのソフトウエアであるEiger(アイガー)でサポート
適用分野
- 航空宇宙、自動車業界、電子部品製造業などの、静電気対策が必須な分野
- 部品や付属品の試作、治具や工具やケースの製作、少量ロット最終製品などの用途
ユーザーのメリット
- 3Dプリントを使い業務を内製化することにより、製造コストとリードタイムを大きく削減
- 万が一に備えてサプライチェーンを多様化し強化
- ワンクリックで、クラウド上に接続されたプリンタにデータ出力が可能
マークフォージドは、独自開発のファイバー強化技術により、耐久性のある高強度のパーツを手頃な価格帯で作るための3Dプリンタ、材料、ソフトウェアを製造するメーカであり、マークフォージドのメタルやコンポジット3Dプリンタを使い、ツーリング、治工具、機能プロトタイプ、そして高付加価値の最終パーツを生産可能にする。また同社は約150億円の戦略的ベンチャーキャピタルの投資を受けており、フォーブスから「one of the Next Billion Dollar startups(次の1千億円のベンチャー企業)」として選出され、2018年にはDeloitte Fast 500にて北米で急成長するテクノロジー企業の10位にランクインされた。
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