ランボルギーニ、2万点以上の最終部品を3Dプリント

ランボルギーニ、2020年までに2万点以上の最終用途部品を3Dプリント

イタリアの高級スポーツカーメーカー ランボルギーニ(Lamborghini)の調達チームと研究開発チームは、米国シリコンバレーの3Dプリンタメーカー Carbon(以下 カーボン)と提携し、2020年までに約20,000点の3Dプリント部品をランボルギーニの量産車両に採用した。

2019年、ランボルギーニのR&Dチームは、ランボルギーニのスーパーSUV「ウルス」のテクスチャー付き燃料キャップやエアダクトクリップなどの最終用途部品として、カーボンの3Dプリンタと高強度な硬質材料「EPX 82」を使用して、軽量で耐久性のある部品を製造。更に、ランボルギーニ初のハイブリッド車である超高級スポーツカー「Sián FKP 37(シアンFKP37)」のダッシュボードエアベント(通気孔)に、同様の3Dプリント技術から造られた部品を採用するなど、3Dプリント部品の量産を拡大。
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これらのパーツは直接顧客が触れるものであるため、高級感を損なわずに厳しい品質基準クリアした部品として提供する必要があるが、カーボンの3Dプリント技術から製造される部品は、それらの基準を見事にクリアしており、2020年までにランボルギーニが3Dプリントしたシリーズパーツは、全部で20,000個(その内5,000個はウルス用燃料キャップ)に達した。

また、世界限定60台しか生産されないランボルギーニの最高級ハイブリッド車「シアンFKP37」に採用された3Dプリント製エアベントユニットは、最初のアイデアから実車搭載パーツまでの完成期間がわずか2週間という速さを実現。
最新モデルであるランボルギーニ ウラカン STO(Huracan STO)には、カーボンファイバー製パーツを固定するためのブラケットやフロントボンネットを開けるための特別なキーなどに、3Dプリント製部品が採用されている。

ランボルギーニは将来的に、社内で必要な部品を3Dプリント生産すると共に、連続3Dプリントできる可能性のあるすべての部品について、各3Dプリントプロセスの実行可能性を評価し、標準化することを計画している。


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