FabRx、パーソナライズされた薬品用3Dプリンタを発売

英国の医薬品メーカーがオーダーメイド医薬品向け3Dプリンタ「M3DIMAKER」を発売した

英国のユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)のスピンアウト企業 FabRx Ltd. は、パーソナライズされた医薬品製造のために開発された初の医薬品用3Dプリンタ「M3DIMAKER」システムの提供を開始したことを発表した。

新たに発売された医薬品用3Dプリンタは「Printlets」と呼ばれるパーソナライズされた3Dプリント錠剤を製造するために設計されており、複数の医薬品有効成分を組み合わせた錠剤形態の医薬品「Polypills(ポリピル)」をプリントすることができる。複数の薬品を個々の患者に適した1つの錠剤にまとめることができるため、複雑な投薬レジメン(薬物治療における薬剤の種類、量、服用期間、手順などを時系列で示した計画)を持つ患者の処方管理が容易になる。

「M3DIMAKER」は専用のソフトウェアプラットフォームによって制御されており、薬剤師や臨床医が処方した用量をユーザーが選択できるようになっている。また、このソフトウェアには指紋アクセスコントロールとデータマトリクスリーダーが統合されており、信頼性とセキュリティを確保。つまり、有資格者のみが多くの機能にアクセスできるようになっており、アクセス権を持たないユーザーは操作することができないようになっている。さらにこの医薬品用3Dプリンタには、欠陥検出のためのカメラ監視機能を含む高度なインライン品質管理手順が装備されている。

プリントする薬剤の種類にもよるが「M3DIMAKER」は、約8分で1ヶ月分の薬剤(28 Printlet)をプリントする能力を有している。

FabRxの開発ディレクターであるAlvaro Goyanes博士は「規制機関からの医薬品市場への推奨事項を踏まえ、最先端の3Dプリンティングシステムを発売できることを嬉しく思っています。M3DIMAKERのおかげでパーソナライズ化医療に一歩近づけたと確信しています。」とコメントしている。

現在ほとんどの医薬品は、大量製造法を用いて生産され、標準化された投与形態によって処方されている。場合によってはこれが不適切な投与につながることもある。パーソナライズ化された医薬品の提供は、医療・製薬分野における新たなフロンティアであり、より安全な薬剤の提供が可能になる。


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