中国ミサイルメーカーは3Dプリンタで生産体制を強化

中国最大のミサイルメーカーが3Dプリント技術を活用して生産体制を強化

中国の国有企業であり、ロケットや戦術ミサイルおよびそれに付随する地上設備などの設計・開発・製造を行う中国最大の生産団体 中国航天科工集団公司(CASIC)は、ミサイル生産体制の強化にAdditive Manufacturing(以下 AM)技術を活用している。

移動型レーザー防衛システム「LW-30」や、超音速対艦弾道ミサイル「CM-401」などの兵器メーカーであるCASICは、様々な国に拠点を置く多種多様な企業と連携しており、ミサイルの製造にとどまらず、有人宇宙飛行や産業クラウドなどの事業を展開している。

CASICの技術者によれば、巡航ミサイルに使われる舵部品を従来の機械加工で製造する場合、鋳造や溶接などの工程が連続しているため、数十人の技術者と作業者で約1~2カ月掛かるという。しかし、3Dプリント(AM)技術を使えば数人の作業員で1週間以内に作ることができるため、3Dプリント可能な生産プロセスは、労力、時間、コストを大幅に削減でき、製品の重量や精度管理に関しても機械加工よりはるかに優れているという。

同社は、この舵部品以外にも、エンジンや胴体パネルなどの巡航ミサイル部品製造にAM技術を活用しており、将来的に開発される予定のミサイルにもAM技術を活用することを計画している。


関連記事

3DP id.arts の最新投稿をお届けする「Newsletter 3DP id.arts」への登録はこちら

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でid.artsをフォローしよう!

     

ページ上部へ戻る