3Dプリント技術で米軍向け次世代ヘルメットを開発

ゼネラル・ラティス、3Dプリントによる戦闘用ヘルメットの改良契約を米国陸軍と締結

3Dデザインソフトウェア企業である General Lattice(以下 ラティス)は、米国陸軍から、3Dプリント技術と高度な格子形状を用いた陸軍戦闘用ヘルメットの衝撃吸収性を向上させるための研究に関する契約を締結した。

ラティスは、米国陸軍の兵士が使用している発泡材料で造られた従来の戦闘用ヘルメットを改良し、開発司令部兵士センター(DEVCOM-SC)の主要性能要件を満たすことを目的として、イリノイ州にある同社施設で、米国陸軍の次世代戦闘用ヘルメットの衝撃吸収技術を向上させるため、実世界のデータに基づいた格子材料を設計・生成する予測モデリング・ツールセットを開発。ラティスによればこの技術は、商業、工業、軍事などのあらゆる市場において、企業が革新的な新製品を製造する方法に革命をもたらす可能性があるとしている。


GeneralLatticeによる3Dプリントラティス

同社が開発するこの革新的な3Dプリント技術と高度な格子形状技術は、従来の複合材料や製造技術では実現できなかったカスタマイズに伴う追加コストや廃棄物を伴わずに、特定の生体特性に合わせて微調整された真のパーソナライズ製品の製造を可能とし、米軍兵士の保護と生存率を高めることができるという。


能力実証用に作製された3Dプリント格子パッドを備えた野球用ヘルメット

ラティスは、エンジニアリング・ソフトウェア開発技術企業 All Points Logistics LLC と提携。All Points Logisticsは、20年以上に渡り軍事および連邦市場に高価値のサービスとソリューションを提供している。さらに同社は、カリフォルニア州サンディエゴを拠点とするラピッドマニュファクチャリング企業である GoProto との提携も予定している。


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