- 2020-11-9
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3D成型チタンパーツを採用した驚異のハイパースポーツカー「ブガッティ・ボライド」
フォルクスワーゲン傘下の高級自動車メーカー Bugatti(以下 ブガッティ)は、3Dプリント技術による軽量化により、最高速500km/h以上を実現した同社の新型ハイパースポーツカー「Bugatti Bolide(ブガッティ・ボライド)」を発表した。
「火球」の意味を持つボライドは、3Dプリント技術を利用したチタン製コンポーネントを採用することで大幅な軽量化を図り、パワーウェイトレシオ0.67kg/hpという驚異的な性能を実現。わずか1,240kgの車体に、最高出力1,850ps、最大トルク1,850Nmを発揮する最新の8.0リットルW型16気筒クワッドターボエンジンを搭載。最高速度500km/h以上、0−100km/h加速2.17秒という、F1マシンを超える運動性能を誇るサーキット専用マシンとして仕上げられている。
この驚異的なパワーを誇るパワーウェイトレシオを誇るボライドは、使用されるボルトや締結部品のすべてに航空宇宙分野で使用されるチタン合金製の中空、薄肉の機能部品を採用。これらの重要なコンポーネントには、3Dプリンタで造られた成型技術をベースとした厚さ0.5mmのチタン合金製薄肉3D成形機能部品やオールチタン製のネジやファスナーを使用。0.5mmまでの厚さに抑えられた薄肉厚部品は、1平方mmあたり1250Nと非常に安定した引っ張り強度を保つ。
また、補助駆動軸などの部品は、高強度・超剛性カーボンファイバーとチタン製3Dプリント金具を組み合わせたハイブリッド部品から構成されており、最高260度までの連続動作温度に耐えることができる。
これら多くの3Dプリント技術を活用したボライドは、重量1,240kgという大幅な軽量化を達成し、0.67kg/hpという驚異的なパワーウェイトレシオを実現している。
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