- 2020-9-23
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ラスベガス・レイダース、新たな本拠地となるスタジアムに世界最大級の3Dプリント聖火台を設置
米国ネバダ州に本拠を置くNFLチーム ラスベガス・レイダース(Las Vegas Raiders)は、新たな本拠地となる屋内型ドームスタジアム「Allegiant Stadium(以下 アレジアント・スタジアム)」に設置するため製作中だった巨大な3Dプリント聖火台を完成させた。
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アレジアント・スタジアムに設置された巨大な3Dプリント聖火台は、レイダーズの長年のオーナーであった故アル・デイビス氏を追悼するために製作されたもので、高さ85フィート(約28.4メートル)と、3Dプリント構造物としては世界最大級の高さを誇る。
この3Dプリント聖火台の製作を担当したのは、カンザス州を拠点とする大型サイン等のデザイン・製作会社 Dimensional Innovations で、同社は220万ドルを投じて Thermwood の大規模Additive Manufacturing製造システム(Large Scale Additive Manufacturing 以下 LSAM)を導入して、聖火台を製作。
スタジアムのロビーに設置された聖火台は、約10万ポンド(約1,340万円)分の炭素繊維強化ポリカーボネート複合材を使用して、LSAMシステムで造られた225個の3Dプリントブロックから構成されており、精度を追求するため機械加工により後処理が施されている。
3Dプリントおよび後加工された構造体は、最終的に1,148枚のアルミニウムパネルで覆われ、塗装ロボットによって仕上げられている。
レイダースの現オーナーで、アル・デイビスの息子であるマーク・デイビス率いる本プロジェクトパートナーには、スタジアムと聖火の設計を担当した Manica Architecture、Ultratech Aerospace、A. Zahnerと、聖火の構造工学を担当した Bob D. Campbell、Astound Group、およびパデュー大学などが名を連ねており、約5万時間を費やして構造物の開発、製造、設置を行った。
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