HP、1億個の3Dプリント部品を生産

HPのバインダージェット方式3Dプリンタが累計1億個以上の3Dプリント部品を生産

世界的電子計測機メーカー HP(ヒューレット・パッカード)は、同社のMJF3Dプリンティング技術で、累積1億個以上の3Dプリント部品が生産されたことを発表した。

自動車業界は、EV化への急速な移行とサプライチェーンの統合や現地生産化など、デジタルトランスフォーメーションを進めている業界の中心的存在であり、世界最大の自動車メーカーであるフォルクスワーゲンは、メタルバインダージェット方式のHP製3Dプリンタ(HP Metal Jet)を使用して、完全に機能する最終用途の3Dプリント構造部品を製造している。

HPは、世界各地の自動車メーカー、サプライヤー、生産パートナーと協力して、試作から量産まで様々な用途に応じたMJFパーツの設計・開発を行っている。その例として、米国の自動車メーカー Ford Motor Company(フォード)は、2022年の「マーベリックトラック(Ford Maverick truck)」と、同社のオープンアクセサリープラットフォーム「Ford Integrated Tether System(FITS)」向けに、様々な3Dプリントアクセサリーを開発。両社は、3Dプリントされた素材を再利用して車両部品にするサステナビリティ・パートナーシップの先駆者でもある。
また、同じ米国の自動車メーカーであるゼネラルモーターズ(GM)は、キャデラックVシリーズのHVACダクト、コルベットC8の冷却ダクトなど、Multi Jet Fusionを使用して様々な最終部品を生産しており、デザインの反復、試作、サービスに活用している。

HPのパーソナライゼーション&3Dプリンティング担当プレジデントのDidier Deltort氏は次のように述べている。
「コロナパンデミック後の1年半の経済、政治、医療の不安定な状況は、業界にとって大きな転換点となりました。世界中の企業が新製品をより早く市場に投入し、サプライチェーンの回復力を高め、新しいビジネスモデルを導入しようとしている中で、アディティブ・マニュファクチャリングのメリットが実感されています。」


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