- 2021-8-18
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建設3Dプリント会社ICON、北米最大の3Dプリント構造物となる訓練用兵舎を建設
テキサス州オースティンに拠点を置く建設3Dプリントのスペシャリスト ICON は、テキサス州軍務局(以下 TMD)および AFWERX(米空軍の社内イノベーションインキュベーター)と共同で、テキサス州バストロプにあるTMDのキャンプ・スウィフト・トレーニングセンターに、3,800平方フィートの3Dプリント製訓練兵舎を建設。同施設は2021年8月16日にオープンし、2021年秋からテキサス州や海外任務に向けた軍事訓練中の兵士72名を収容する。
3Dプリントされたこの訓練兵舎は、住宅や建築物をより持続可能で効率的な方法で生産すること目的としたICONの次世代建築システム「Vulcan」と、独自の3Dプリント素材「Lavacrete」を使用して製作されたもので、ボリュームのある3Dプリント構造物を正確かつ迅速に行うため、ゼロから設計・デザインされた。
ブティック・ローガン・アーキテクチャーが設計し、フォート・ストラクチャーズが構造計算を担当したこのプロジェクトは、従来の方法よりもデザインの自由度が高く、高速で廃棄物が少ない持続可能性とエネルギー効率の高い建物として提供されることを目的に開発された。
軍事目的における建設用3Dプリント技術は、物資調達が困難な戦地などにおいて効率良く短時間および低コストで兵舎などの構造物を建設可能なため、ICONは現在、国防省や米軍組織と協力して、関連技術の開発と具体的な評価を進めている。
ICONの共同創設者であるエバン・ルーミス氏は「ICONは、公共住宅、災害用住宅、一般住宅だけでなく、国に奉仕する兵士達のために優れた建物を提供するという使命感を持って活動を続けています。私たちはこの技術をテキサス州だけでなく、全米から全世界へと拡大していきます。これは、住宅建設における真のパラダイムシフトの始まりです。今回のプロジェクトは、ICONにとって初めての軍用アプリケーションではありませんが、テキサス州軍務局における最初のプロジェクトとなりました。またこの兵舎は、米国空軍にとって可能性のある技術を特定し発展させることを目的に設立された新しい組織「AFVentures」の中小企業革新研究(SBIR)戦略的資金調達(STRATFI)イニシアティブの成果です。」と述べている。
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