ランニングコストを抑えたバイオ3Dプリンタ「FELIX BIOprinter」

FELIXprinters、デュアルシリンジ構成の新しいバイオ3Dプリンタの商業発売を開始

オランダの都市エイセルスタインに本社を置く3Dプリンタメーカー FELIXprinters は、高性能でカスタマイズ可能な新しいバイオ3Dプリンタ「FELIX BIOprinter」の予約注文の受付を開始した。

2019年にフランクフルトで開催されたFormnext 2019で発表されたバイオ3Dプリンタ「FELIX BIOprinter」は、同社のポリマー3Dプリンタ「FELIX Pro シリーズ」と同一シャーシ構造を適用したコストパフォーマンスに優れたバイオ3Dプリンタで、冷却機能を備えたデュアルシリンジヘッドシステム、冷却および加熱可能なプリントベッド、シリンジ位置決め、自動ベッドレベリング、材料の流量を高精度に制御するプロービングシステムなど、医療および研究機関向けの機能を有している。

FELIX BIOprinterは、幾つかの粘度レベル材料を押し出すことができる強力なモーターを備えた、滅菌可能モジュラー式デュアルプリントヘッドを採用しており、幅広い粘度と異なる素材のバイオインクを同時にプリントすることができる。これにより、さまざまな特性を有した材料を単一の足場構造に統合できる。
また、スライスソフトウェアには、安価に入手可能な市販の「Simplify3D」が利用可能で、予め用意されたいくつかのプリセットを調整し、少ない工数でプリントを実行できる。

FELIX BIOprinterは、EUが支援する研究プロジェクト「training4crm」の支援を受けており、デンマーク工科大学や複数の商業パートナーの協力を得て開発された。様々な分野の専門家から構成されたコンソーシアム「training4crm」と共同で開発されたシステムは、幅広い生物学的用途において、高品質な3Dプリンティング環境を提供する。

FELIX BIOprinterは、メーカー固有の高価な消耗品を使用せず、標準的な5mlシリンジポンプやペトリ皿(シャーレ)が利用できる柔軟なエコシステムで構成されており、不要なコストを発生させることなく、幅広い分野の研究者達のニーズを満たすことができる。

FELIX BIOprinter スペック

  • レイヤー解像度: 50ミクロンまで
  • ビルドプレート:スチール製フレックスプレート付きアルミニウムサンドイッチプレート
  • プリントヘッド:デュアルシリンジ
  • シリンジ仕様: 5mlシリンジ
  • ビルド速度:推奨ビルド速度 20mm/s(材料の粘度に依存)
  • 通常のプリント精度: 20mm未満 ±0.05mm
  • シリンジの最小/最大プリント温度:0-50℃
  • シリンジの加熱時間/冷却時間:10秒

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