- 2020-2-12
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Formlabs、たわみと衝撃吸収に優れた高弾力性樹脂材料「Tough 1500 Resin」をリリース
高性能なデスクトップ型ステレオリソグラフィー(SLA)3Dプリンタ「Form 3」および「Form 2」をラインアップする Formlabs は、エンジニア向け樹脂材料「Tough Resin」および「Durable Resin」ラインに、新たな高弾性樹脂材料「Tough 1500 Resin」を追加した。
「Tough 1500 Resin」は、非常に高い弾力性能を有しており、バネ、スナップフィット、プレスフィット、ヒンジなど、繰り返される曲げ伸ばしなど撓みと衝撃吸収を必要とする機能的なプロトタイプや治工具、コネクタ類といった硬くて柔軟な部品の製造に適している。
周期的な荷重下で素早く曲がり戻る優れた剛性と柔軟性を特徴とする「Tough 1500 Resin」の性能は、ポリプロピレン部品に匹敵する剛性、強度、耐衝撃性を備えており、ポリプロピレンで製造される最終製品の強度と剛性をシミュレートすることができる。
硬化後の「Tough 1500 Resin」技術データ
- 最大引張強度:33 MPa
- 引張係数: 1500 MPa
- 破断時の伸び:51%
- 曲げ弾性率:1400 MPa
- アイゾット衝撃値: 67 J / m
※上記データは、Form 2を使用してプリント(100μm)された後、Form Cureで(70℃ 60分間)ポストキュアされた部品から取得している。
「Tough 1500 Resin」を使用してテスラ車用センサーマウントを作製
電気自動車「テスラ(Tesla)」車のパフォーマンスアップグレードに特化したカスタムビルダー Unplugged Performance は「Tough 1500 Resin」を使用して、既存のテスラ車に取り付けるセンサークリップを生産している。
3Dプリント部品を使用していないこれまでの作業工程では、既存のバンパーから全てのセンサーマウントを取り外し、カスタムアップグレードした部品へ交換するのに1台当たり約1日半を要していたが、高い衝撃強度を有する「Tough 1500 Resin」を使用した3Dプリント部品を採用して以来、新しいセンサーマウントの取り外し作業を完全にスキップすることが可能となり、1日当たり3台の車をアップグレードすることができるようになり、生産効率が大幅に向上した。
「Tough 1500 Resin」の国内販売時期は現在未定だが、正式な販売が開始され次第、Formlabs製品をラインアップする3Dプリンタショップ「3DPS id.arts」でも取扱いを開始する。
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