Formlabsの最新3Dプリンタ「Form 3」日本市場で展開開始

Formlabsは次世代3Dプリント技術搭載の最新モデル「Form 3」の日本展開を本格化、協業や導入の促進を見据えた検証センターを開設

米国マサチューセッツ州に本社を置く3Dプリンタメーカー Formlabs は、新たに開発された次世代3Dプリント技術「Low Force Stereolithography(以下 LFS)」を採用したプロフェッショナル向け3Dプリンタ「Form 3」をハードウェアラインナップに追加。本体価格575,000円(税別)で、2019年末までに日本市場展開を本格化すると発表した。
尚、本国にて同時発表された大型機「Form 3L」の価格および国内展開時期については、準備ができ次第改めて発表を予定している。

LFSは、既存の光造形(SLA)方式とはまったく異なる新しいアプローチで、パーツの形状に合わせて微細さとスピードを高度に両立させた一貫した3Dプリントを実現。LFSプロセスは、レーザーとミラーを独自に設計、融合したシステムで、液体レジンをピンポイントの精度で硬化させ、等方性を持ったパーツをプリントする。

LFSは以下の様なメリットを提供する

  • カスタム設計の密閉型光学エンジン「Light Processing Unit(LPU)」が、正確で高密度のレーザースポットを維持し、正確で再現性のある完璧なプリントを実現。
  • 容易に除去可能な小さなサポートのライトタッチポイントが、パーツ表面をより滑らかにする。
  • 20以上のセンサーが、長期にわたって安定したパフォーマンスを維持するための理想的な条件を監視および維持。一貫したパフォーマンスを発揮する。
  • アップグレード可能なモジュール式コンポーネントと失敗しにくい設計により、より向上した稼働時間を実現。
  • オンライン統合管理ツール「Dashboard」を通じたリモートプリント機能により、どこからでも3Dプリントを開始可能。

 

また、Form 3は、Form 2で使用されているビルドプラットフォーム(Build Platform)、レジンカートリッジ(Resin Cartridge)だけでなく、造形物の自動洗浄を行う「Form Wash」および二次硬化を行う「Form Cure」が共用可能。これによりForm 3は、Form 2での既存投資を無駄にすることなく、Form 3を中核とした容易な設備拡張を可能にする。

導入促進プログラム「Loyalty Program」を展開

Formlabsは、既存のForm 2ユーザーを対象に、Form 3を割引価格で購入できる「Loyalty Program」を展開し、Form 3の導入を促進する。既存のForm 2ユーザーは、Loyalty Programを適用することにより、割引価格518,700円(税別)で導入可能になる(正規価格は税別 575,000円)。

日本国内に協業促進を目的とした「検証センター」を開設

Formlabs製品や他社製品との連携を検証し、協業や導入の促進を目的とした検証センター「Formlabs Evaluation and Collaboration Center Japan(FLECCJ)」を2019年10月、埼玉県に開設する。FLECCJは、Formlabs国内正規販売代理店やFormlabs製品との連携を検討する企業を主な対象としている。

 

大規模なプリントエリアを持つ「Form 3L」

LPUを1基搭載するForm 3に対し、Form 3LはLPU2基搭載。この2基のLPUを同時に使用することで、Form 3に比べ5倍のプリントエリアを実現する。尚、Form 3Lの価格、国内展開時期については、準備ができ次第改めて発表される。

※ 3Dプリンタ及び関連ツール専門ショップ「3DPS id.arts」では、「Form 3」の予約、見積を受付けています。

また、今回の発表に合わせFormlabsは、2019年9月13日に日本初となるユーザー参加型イベント「Formlabs USER SUMMIT JAPAN 2019」を開催。これに合わせ来日した同社経営陣へのインタビューも公開中。


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