切断、溶接、AMを組合せた単一レーザーツール

Fraunhofer ILTは、切断・溶接・3Dプリントを組み合わせた多機能レーザーシステムを開発

ドイツのアーヘンにある Fraunhofer Institute for Laser Technology ILT(フラウンホーファーレーザー技術研究所 ILT)は、切断、溶接、3Dプリンティング(積層造形)などの様々な機能を兼ね備えた単一の多機能レーザーツール開発を目的としたプロジェクト「MultiPROmobil」を発表した。

Fraunhofer ILT、レーザーシステム製造業者「Bergmann & Steffen GmbH」、ソフトウェアソリューションプロバイダー「CAE Innovative Engineering GmbH」、レーザー加工とコンサルティングセンター「Laser Processing and Consulting Center(LBBZ GmbH)」計4社のパートナーによって構成された開発チームは、次世代電気自動車などの設計、生産および技術的課題を克服し、生産性を向上させるための多機能レーザーツール「MultiPROmobil」を開発。

2018年11月に開発がスタートした「MultiPROmobil」は、レーザーによる材料の切断、溶接、3Dプリンティングによる補強など、様々な機能を兼ね備えた多機能ロボット技術で、3つのプロセスすべてを単一のレーザーヘッドに統合。
同プロジェクトでは、ハードウェアの開発に加え、プロセスチェーンを最適化するためのインテリジェントデザインおよびシミュレーションソフトウェアを開発。デジタル技術と組み合わされたレーザー加工技術が、プロセスチェーンの重要な要素を特定、改善し、費用対効果の高い生産を実現する。

MultiPROmobilは、リードタイム短縮による生産効率の向上とコスト削減を目標に掲げに、電気自動車用の様々な部品を製造するのに必要なツールとして、LBBZの生産拠点に実装を予定している。

Fraunhofer ILTは、MultiPROmobilに関する最新情報を、6月24日から27日まで開催される「LASER World of PHOTONICS 2019」の会場で発表する。


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