3Dプリント製トイレが排泄物を電気に変換する

人間や動物の排泄物を電気に変換する3Dプリント製トイレ「Big Ass Toilet」

シンガポール、上海、ロンドンに拠点を置く建築スタジオSPARKは、人間の排泄物や廃棄物を電気に変換するための輸送可能な3Dプリントトイレモジュールを開発した。

人間社会にはトイレが必要だが、国連の発表によれば、世界では45億人が十分な衛生環境が整わないトイレを使用しており、その内約8億9,200万人が屋外排泄をしていると言う。屋外排泄は、水や土壌への汚染問題など、不衛生な環境が健康に重大な影響を与えており、屋外排泄が一般的となっている国では、5歳未満の子供の死亡者数が最も多く、これは栄養失調や貧困が最も高い地域と重なる。

この危機に対処するためSPARKは「Big Ass Toilet」と呼ばれるプロジェクトに取り組んでいる。
この「Big Ass Toilet」は、人間の排泄物や廃棄物などから発生するバイオガスを電気に変換するための軽量3Dプリントトイレットモジュールから構成されており、3Dプリントされるパーツは遠隔地などに容易に運べるよう設計され、ドローンを使って運ばれて現地で組み立てられる。

3Dプリント製トイレのシェルや便器は、処理された竹繊維とゴム樹脂を混合したバイオポリマー材料から3Dプリントされており、地中に埋められたバイオガスドームの上部に設置される。
このバイオガスドームは、人間や動物、野菜の廃棄物を蓄えてガスを生成し、マイクロCHPユニット(熱電併給)により発電し、8つの住居を有する小さなコミュニティに十分な電力を供給するよう設計され、10年間継続して使用することができる。

国連は、2030年までに安価で信頼性の高い持続可能なエネルギーへのアクセスを確保するための目標を設定しているが、貧困地域や遠隔地の状況は、適正な汚水処理やエネルギーを供給するための設備を有していない。この問題に対処するためSPARKは、衛生的な排泄環境と電力を容易にもたらす3Dプリント技術を活用した「Big Ass Toilet」を開発。
SPARKは現在このプロジェクトをインドで実施するため、施設の開発と試作に必要な資金調達を行っている。


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