生ゴミから3Dプリンタ用フィラメントを生成

カナダのスタートアップが食品廃棄物から3Dプリンタ用フィラメントを生成するプロセスを開発

トロント大学 Scarborough(UTSC)のエンジニアと卒業生等で構成されるスタートアップ「Genecis」は、有機廃棄物を3Dプリント用材料(以下 フィラメント)として利用できる生分解性プラスチック(PHAs)に変える生物学的プロセスを開発した。

Genecisは、食品生ごみを生分解性プラスチック(PHAs)に変えるため、微生物、微生物工学、ディープラーニングを使用しており、変換された材料は、フレキシブルパッケージ、3Dプリンタ用フィラメント、外科用ステープラーや縫合及びステントを含む医療用途にも活用することができる。

UTSCで学部修士号を修得したenecis創設者兼CEO、ルナ・ユーは「全世界で毎年1兆ドル以上の食糧が無駄になっている。これを無駄にせず、より価値の高い物に変える必要がある」として、同研究に着手。

Genecisチームは、数年間に渡り世界各地の細菌を集め、既存のデータベース含まれていなかった200種を分離。これにより、新しい合成バクテリアを迅速に抽出する独自の合成生物学プラットフォームを開発。これらの細菌は、3Dプリントに最適な「PHA(ポリヒドロキシアルカノエート)」を生成し、化粧品、医薬品、ナノ材料として使用されるより高価値の材料を作るため再プログラムされる。

このプロセスによって生成されたバイオポリマーは、PLAと組み合わせて3Dプリント用フィラメントに変換可能で、有機廃棄物ベースの3Dプリント用フィラメントは生分解性を有するだけでなく、標準のPLAフィラメントよりも高強度で耐久性にも優れている。

ほとんどのPLAフィラメントは、トウモロコシ、サトウキビ、キャノーラなどの比較的高価な原材料から作られているが、有機廃棄物から独自の技術で生成されたフィラメントは、通常のPLAフィラメントよりも約40%程度安価に生産することができる。


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