リサイクル紙を使用する3Dプリンタ「Paper Pulp Printer」

リサイクル紙を材料とした世界初のユニークな3Dプリンタ『Paper Pulp Printer』

オランダのプロダクトデザイナー兼コンセプト開発者であるBeer Holthuisは、プラスチックの代わりにリサイクル紙を材料として使用する世界初の3Dプリンタ『Paper Pulp Printer』を開発した。

Holthuis氏は、有限である様々な資源を有効的に活用し、持続可能な形で循環させながら再利用していくを目的とした循環型社会に興味を持ち、廃棄された紙を材料に直接プリントすることができるデスクトップタイプの3Dプリンタ「Paper Pulp Printer」を開発。

Paper Pulp Printerは、廃棄された紙からリサイクルした紙材料をノズルから押し出し、材料を堆積することで、独特の感触と太い積層跡によるユニークなオブジェクトを造形可能にする。また、リサイクル紙からプリントされた造形物は強度があり、耐久性にも優れているという。

紙の消費とリサイクルについて

日本製紙連合会より引用

国民一人当たりの紙・板紙消費量
2016年の日本の国民一人当たりの紙・板紙消費量は208.7㎏と世界でもトップクラスの水準(RISI資料による)で、一人当たり消費量は、発展途上国より先進国が高い傾向にあり、世界平均では56.5㎏となっている。なお、生産量が世界最大の中国は77.7㎏と世界平均は超えているものの、先進国と比較すると未だに低い水準にある。


各国の古紙回収率及び利用率
現在、日本の古紙リサイクルは、利用率・回収率ともに世界トップクラスを誇っている。その背景には、古紙から異物やインキを取り出す技術などが優れていることや、古紙の回収システムが古くから確立されていることに加え、国民の環境意識が高く、分別回収がしっかり行われていることなどが挙げられる。


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