- 2019-11-10
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Ultimakerがコンパクトな3Dプリンタ「Ultimaker S3」と「Ultimaker S5 Pro Bundle」を発表
オランダの3Dプリンタメーカー Ultimaker は、同社の「S-line」3Dプリンタシリーズ2番目となる新製品「Ultimaker S3」を発売。また同時に、先にリリースされた「Ultimaker S5(以下 S5)」3Dプリンタ用のろ過ソリューション「Ultimaker S5 Air Manager(以下 エアーマネージャー)」およびフィラメント管理ソリューション「Ultimaker S5 Material Station(以下 マテリアルステーション)」を組み合わせた『Ultimaker S5 Pro Bundle』を発表した。
Ultimaker S3
S5よりも小さい394×489×637mmの筐体サイズとなる「Ultimaker S3」は、230×190×200mmのビルドボリュームに、高度なアクティブレベリング機能や強固なビルドプラットフォーム、正確なステッパードライバーを備えた加熱ビルドプレートと、上位モデルであるS5同等のハードウェア性能を有し、面倒なパラメーター設定を必要とせずに高品質なパーツを簡単にプリントできるよう設計されている。
「Ultimaker S3」には硬化スチールフィーダーホイールとCCプリントコアが装備されており、PLA、ABS、ナイロンなどの標準材料の他、サードパーティ製品を含むフィラメントの使用ができる。
S5から継承されるデュアルフィラメントフローセンサーシステムにより、フィラメントの消耗レベルを感知しユーザーへ警告。フィラメントが切れると3Dプリントジョブを自動的に一時停止。また、日本語にも対応した直感的なタッチインターフェイスにより操作性が向上している。
Ultimaker S3 スペック
- ビルドボリューム:230 x 190 x 200 mm
- 本体寸法:394 x 489 x 637 mm
- 本体重量:14.4 kg
- プリント技術:FFF方式
- フィラメント径:2.85 mm
- 積層ピッチ:0.25 mm、0.4 mm、0.6 mm、0.8 mm
- XYZ解像度:6.9, 6.9, 2.5 micron
- ノズル径:0.25 mm、0.4 mm、0.6 mm、0.8 mm
- ノズル温度:180 – 280 °C
- ビルドプレート温度:20 – 140 °C
- 最大出力:350 W
- 電源:100 – 240 VAC, 50 – 60 Hz
- インターフェース:4.7インチ カラータッチスクリーン
- ソフトウェア:Ultimaker Cura
- OS:MacOS、Windows、Linux
Ultimaker S5 Pro Bundle
Ultimakerは、2018年4月に発売されたS5 3Dプリンタ用の新たなツールとして「エアーマネージャー」および「マテリアルステーション」で構成される「Ultimaker S5 Pro Bundle」をリリース。この製品は、24時間年中無休で稼働するように設計されたシステムで、生産性を向上させ、エンジニアのワークフローを大幅に改善する。
参照記事:デスクトップ型3Dプリンタ「Ultimaker S5」レビュー
Ultimaker S5 Air Manager
エアーマネージャーは、3Dプリントプロセス中に筐体内部に発生する超微粒子の95%を除去するためのシステムで、Ultimakerフィラメントをはじめ多種多様な素材に最適化された安全なエアーフロー設定を提供する。
Ultimaker S5 Material Station
マテリアルステーションは、24時間年中無休のデュアルエクストルーダーワークフローを可能にする自動化されたマテリアル管理システムで、耐摩耗性に優れたプリフィーダーを備えた6つのフィラメント搭載ベイから、カーボン強化材料を含むエンジニアリンググレードフィラメントを効果的にロードし、手動操作による材料交換の手間を無くし、年中無休の連続プリントを実現。
完全に密閉されたマテリアルステーションは、シリカゲルエキスを使用して湿度を調整するため、フィラメントスプールを常に最適な条件(湿度40%以下)を維持する。
参照記事:Ultimakerのオープンソースフィラメント対応プログラム
Ultimaker S5 Pro Bundleは、デスクトップレベルで連続生産可能な3Dプリントソリューションを提供する。
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