ドバイの不動産会社が11階建ての3Dプリントビル建設を計画

ドバイの不動産デベロッパーが世界最大となる11階建て3Dプリントビルの建設を計画

ドバイを拠点とする不動産デベロッパー Pantheon Development は、11階建てのビル全体を3Dプリントする可能性を検討していることを明らかにした。


COBODによる3Dプリント住宅建設の様子

現在同社は、欧米の建設会社3社と交渉を進めており、このような巨大な構造物をアディティブ・マニュファクチャリングすることの実現性について協議しているという。このプロジェクトが成功すれば、2030年までに建築物の25%を3Dプリントするというドバイ政府が掲げる大きな目標を達成するだけでなく、世界初の3Dプリント製高層ビルが建設されることになる。


Pantheon Developmentが手掛けた従来型の高級マンション

従来の建設技術を用いていくつかの高級マンションなどを建設している同社が発表したこの3Dプリント高層ビルは、1階+10階建ての構造物を示す「G+10」と名付けられており、コンクリート3Dプリントとしては、世界では前例のない大規模な構造物となる。また同社は、この建設3Dプリント技術の実現性が十分にあり適切な拡張性を持つことを業者が証明できれば、複数の「G+10」ビルを建設することを計画している。 


UAEの副大統領兼首相であるムハンマド・ビン・ラーシド・アル・マクトゥーム氏 : Photo Emirates News Agency 

アラブ首長国連邦(UAE)では、先進技術を大規模に導入することで経済の多様化を図っており、過去3年間で3Dプリンティング関連の活動を活発化させている。UAEの副大統領兼首相であるムハンマド・ビン・ラーシド・アル・マクトゥーム氏は、今夏、ドバイの建設部門における3Dプリントの使用を規制する法令を発布。この新しい法令は、2030年までに建築物の25%を3Dプリント技術で建設するという同地域の目標を支援するために導入されたもので、ドバイを3Dプリント技術の地域的・国際的な拠点として位置づけ、先進的なハイテク企業を誘致し、経済成長を促進することを目的としている。


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