3Dプリンタを活用したデジタル歯科矯正サービス

3Dプリンティング技術による歯科矯正装置製作のデジタル化が歯科矯正治療の高品質化を実現

Stratasys(以下 ストラタシス・ジャパン)は、歯科矯正専門技工所であるASOインターナショナルが、2018年4月1日より開始する新しいデジタル歯科矯正サービス「AsoAligner DIGITAL(r)(アソアライナーデジタル)」向けに、ストラタシスの3Dプリンタ「Objet500 Dental Selection」をはじめとするPolyJet方式3Dプリンタを導入したことを発表した。

歯科矯正装置の製作が、従来のアナログ形式からデジタル形式に切り替わることで、製作期間が大幅に短縮されるだけでなく、技工士の労働環境の改善や、技工士による品質のばらつきも軽減され、患者により高品質かつ満足度の高い治療を提供できる。


3Dプリンタでプリントしたストーンモデル(歯列模型)を活用して製作されたアライナー(透明素材の矯正器具)

現在、日本における歯科矯正治療率は、治療中の見た目や治療費の高さなどから約2%に留まっており、米国の約8%と比較して低い状況となっている。そうしたなか、透明のマウスピースを使ったアライナー(矯正装置)は、従来の矯正装置と比較して目立ちにくく、取り外して歯磨きが可能となるため、日本における矯正治療率の向上への貢献が期待されている。

従来のアライナー製作は、石膏模型を使って型をとる手法が主流だったが、時間とコストがかかるだけでなく、製作する技工士の数が年々減少しているという課題を抱えてきた。そうした課題を解決するために、国内矯正業界においてトップシェアを誇るASOインターナショナルは、従来のアナログ形式の製作手法を完全にデジタル化することを決定。これに伴い、様々なソリューションを比較検討した結果、技工物として使用する3Dプリントモデルの精度の高さや、操作性、システムの安定性などに加え、多くの歯科医院へアライナーを提供する上で必要とされる高い生産性と、世界中で同じ材質で同じ品質を確保できることを高く評価し、ストラタシスの3Dプリンタを導入した。また、「AsoAlignerDIGITAL(r)」の商品開発期間においても、最小限の人員とコストでラピッドプロトタイピングし、開発着手から完成までにかかる期間を、通常の手法に比べ約3分の1まで短縮した。

3Dプリンタを活用した「ASOAligner DIGITAL(r)」の特長

  1. アライナーの製作期間が半分に短縮され、生産能力が向上
    アライナーの製作日数を、従来の14日から7日に短縮。
    アライナーの製作能力が、従来比最大380%増加。
  2. デジタル化による品質の向上と製作プロセスの簡素化により、アライナーの不適合を軽減
    デジタル化により、品質を標準化し、技工士によって生じていたアライナーの品質のばらつきを解消。
    専用の口腔内スキャナを活用したデータを用いて歯型を3D出力し、口腔印象の誤差を30分の1に減少した事で、高精度のアライナーの製作が可能になった。
    現在主流になっている治療終了までのアライナーを一括で製作する手法だと、治療の後半で使用するアライナーが不適合になる可能性が高かったことに対し、製作回数を複数回に分けることで微調整を可能にし、治療完了まで、アライナーの不適合を軽減。
  3. 夜間の無人稼働や3Dプリンティングへの一部置き換えにより、技工士の人手不足の改善および労働環境を改善
    人力では非効率だった作業を3Dプリンターが夜間に行うことで、矯正技工士の負担を軽減し労働環境を改善。

3Dプリンタを活用することにより、石膏模型より精度の高い矯正技工物の製作が可能になるほか、技工士の労働環境においても、夜間の3Dプリンタ稼働などにより、業務を効率化。


関連記事

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でid.artsをフォローしよう!

   

ページ上部へ戻る