MakerBotは開発者向け3Dプリントプラットフォームを立ち上げた

MakerBotはエンジニアと開発者のための実験的3Dプリントプラットフォーム「MakerBot Labs」を始動した

ニューヨークに本拠を置くStratasys傘下の3Dプリンタメーカー「MakerBot」は、エンジニアと開発者のための実験的なオープンソースプラットフォーム『MakerBot Labs』を立ち上げた。

MakerBot Labsは、APIの公開、カスタムプリントモード、実験用エクストルーダー、Thingiverse上の情報共有コミュニティなどからなる新しい実験的3Dプリントプラットフォームを提供し、開発者による検証やユーザーによる間による情報共有など、よりオープンなプラットフォームを導入し、材料とソフトウェアの自由度を高めることで、メーカーとしての信頼性を取り戻そうとしている。


ノズル交換用の冶具はThingiverseで公開されている

MakerBot Labsは、APIを公開することでユーザーにMakerBotソフトウェアとハ​​ードウェアへのアクセスを認め、実験的なカスタマイズを可能にした。また、変更可能な4つのノズルを備えた新しい実験用エクストルーダー「Experimental Extruder」では、ユーザーが自由に異なるタイプのノズルを使用し、純正外の社外フィラメントなどを利用したプリント試験を行うことができる。

今回のMakerBot Labsの開設に当たり、MakerBotはオランダの3Dプリント用材料メーカーcolorFabbと協力し、数か月に渡りThingiverseパワーユーザーによるベータテストプログラムを実施。この間、新しい実験用エクストルーダーを使用し、colorFabbの特殊材料「corkFill」「copperFill」「bronzeFill」「brassFill」「woodFill」などを使用したプリントテストを実施し、その情報を公開している。

2つのノズルレンチと4つのノズル(0.4mm真鍮、0.6mm真鍮、0.6mmステンレス鋼、0.8mm真鍮)を備えたMakerBot Labs Experimental Extruderは、特殊な材料を混合した社外フィラメントを利用するために重要となる。

本来、colorFabbの特殊材料はMakerbot Replicator +マシンには適合しないが、MakerBot Labsコミュニティ上では、MakerBot 3Dプリンタの上級ユーザーによるカスタムプリント設定情報が共有されており、一般ユーザはMakerBot Printからカスタム設定を保存し共有することができるようになっている。

※ MakerBot Labsで公開されているcolorFabbの特殊材料は、id.artsが運営する3Dプリンタ用フィラメント専門ショップ「3DFS」にて購入することができる。


金属混合材料「bronzeFill」と「brassFill」で造形したサンプル

MakerBot Labsは実験コミュニティであり実験的な製品を含んでいるめ、リリースされた関連製品は上級ユーザーのみが使用することを前提とし、MakerBotの保証対象外となっている。また同時に、コミュニティ上に生成されたカスタムプロファイル、API、および改変体は、自己責任の範囲内で使用する必要がある。


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