HPがフルカラー3Dプリント対応の新型機をリリース

2018-2-6
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HPはフルカラー3Dプリントに対応した新型機Jet Fusion 300/500とDassault Systemesとの提携を発表

プリンタ業界の巨人HPは、低コストなフルカラー3Dプリントに対応した新型機「HP Jet Fusion 300/500」シリーズを発表。製品価格は約50,000ドル～で、中小企業や大学、学術機関などに最適なシステムとなっている。
また同社は新型機のリリースと共に、DassaultS ystèmes（ダッソー・システムズ）との新たな提携について発表した。

Jet Fusion 300/500シリーズ

新型3Dプリンタ「HP Jet Fusion 300/500」シリーズは、新しいプラットフォーム用の4つのモデルをラインアップ。HP Jet Fusion 340と540は、4つのエージェントにより白または黒部品の作成に対応。380と580は8つのエージェントの設定により、フルカラー3Dプリントに対応する。

50,000ドルからリリースされるエントリレベル（300シリーズ）と、より容量の大きな（500シリーズ）はすでに注文可能な状態で、今年の下半期中に出荷開始を予定している。

エンジニアリンググレードの熱可塑性樹脂の使用
マルチジェットフュージョンによる機械的的特性と表面品質を実現
オープンマテリアルプラットフォームへの対応
フルカラープリント機能
レイヤー厚0.09mm
7.5インチx 13.1インチx 9.8インチのビルド・サイズ
複数製品のラインアップ

Jet Fusion 300/500シリーズは、先にリリースされたHPの工業グレード3Dプリンタシリーズ「HP Jet Fusion 3200/4200/4210 3Dソリューション」と組み合わせ、同じMulti Jet Fusionテクノロジプラットフォーム上でプロトタイピングからフル生産に移行することができる。

HPのMulti Jet Fusion技術は、高精度なボクセルレベルコントロールと超高速プリントにより、エンジニアリンググレードの機能部品生産を可能とし、自動車、医薬、航空宇宙、消費財に至るまで様々な用途への適用が可能な高度な3Dプリントソリューションを提供。同社は既に、世界中の大学や企業とHP Jet Fusion 300/500シリーズをベースとした新しいカラーアプリケーションの共同開発に取り組んでいる。

HP JetFusion 300/500シリーズについて

HP Jet Fusion 340（白黒）/ 380（カラー）
部品サイズが小さく、ビルドあたりの部品数が少ないユーザーに向けた製品。
HP JetFusion 540（白黒）/ 580（カラー）
500シリーズは、300シリーズよりも大きなビルドサイズを備えており、部品サイズの大きいまたは生産能力を要求するユーザーに向けた製品。

HP Jet Fusion 300/500 3Dプリンタには、新材料である「HP 3D High Reusability CB PA 12」材料が適用される。この材料を使用し生産される部品は、HPの工業用ソリューション向け材料「HP 3D High Reusability PA 12」と同等の機械的特性を備える。

またHPは、マテリアルとアプリケーションの開発に特化した独自のオープンプラットフォームを活用し、材料の幅を広げ、コスト削減を実現するために「マテリアルエコシステム」を活用。Jet Fusion 300/500シリーズは、最終的にJet Fusion 3200/4200/4210と同様の素材をサポートし、カラーやその他のボクセルレベルの機能を実現するユニークな素材もサポートする予定となっている。

ダッソー・システムズとの提携

HPは、同社のJetシリーズを販売するパートナーに提供する3Dプリンタリセラープログラム（HP Partner First 3D Printing Specializationプログラム）のアップグレードを発表。

その一環としてHPは、世界140カ国以上で数百万人のユーザーを抱える3D設計ソフトウェア大手「Dassault Systèmes（ダッソー・システムズ）」との新たなパートナーシップを提携。両社はダッソー・システムズの「SOLIDWORKS」3D CADシステムおよびエンジニアリング・アプリケーションを最適化し、HPの「Multi Jet Fusion 3D Printing Solution」による独自のボクセルレベル機能を活用した次世代の製品設計製造プロセスを開発する。